#1935 それから＠日記 (2009/08/09)
7月の新刊？（2009/7/30）まんがで読破シリーズを読みました。
いや、夏目先生、いいですねー。いい仕事してますね〜。
「それから」って作品を知りませんでしたが、今でも全然あせない思想ですね。
現代社会の恋愛というか、現実社会の葛藤というか矛盾というか、
人間の不器用な行き方というか、そうじゃないと生きられない人間というか・・・。
もー、現代社会の考えるべき問題がすべて入っています。笑
ということは、ですよ、これが書かれた100年前から、社会としては、
あんまり人間は変わっていないって感じですかね。
むしろ悪くなってる（バカになってる）感じ？
まあ、ここ100年で、高等遊民は減り、賃金奴隷が増えたかな。
まあ、ぶっちゃけ、夏目先生のようなお金持ち？（高等遊民）からの視点であり、
その歪みは完全には取り除けないわけで、
庶民目線の100年前の社会ってどんな感じだったんでしょうね。
Amazon.co.jp： それから (まんがで読破): 夏目 漱石, バラエティアートワークス: 本
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Amazon.co.jp： パンドラの匣・ヴィヨンの妻 (まんがで読破): 太宰 治, バラエティアートワークス: 本
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太宰治の方は、パンドラの箱、ヴィヨンの妻、桜桃、グッド・バイの4つの作品が入っていますが、
どれも作品としては、最後ケリのつけ方が微妙でした。
話の展開と内容は面白いですが・・・。
「グッド・バイ」は、夏目漱石の「明暗」と同様、著者の死で未完で終わってしまうので、
仕方ないとして、
それでも、それ以外の作品の終わり方は、微妙すぎる。汗
関連：
#1934 PLUTO＠日記 - HE PROJECT3 2009-08-09
#1918 失われた時を求めて - HE PROJECT3 2009-07-26
#1897 ヴェニスの商人 - HE PROJECT3 2009-07-19
#1886 戦争と平和 - HE PROJECT3 2009-07-12
#1854 「まんがで読破」を読破＠日記 - HE PROJECT3 2009-06-18
#1835 ドグラ・マグラ＠日記 - HE PROJECT3 2009-06-07
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追記(2009/08/09-21:00)
都会じゃ同じ相手を思い続けるなんて・・・
至難の業だ
現代の都市では人はあまたの心動かされるものに接触しうる
あらゆる種類の美に・・・
特に人は人にだ！
都市で暮らす男女は両性間の予測不可能な引力に影響を受けないわけにはいかない
もし・・・
その中の既婚の一対が不義の念を起こしてしまったとき
過去の・・・
お互いが一緒になった約束を呪うことになるだろう
変わらざる愛など偽善家の言葉に過ぎない
山里でふたり静かに暮らせば話は別かもしれんが・・・
つまるところ・・・
現代の都市とは人間の展覧会もしくは見本市みたいなものなのだ
誰も彼も用があれば相手と自由に恋愛（とりひき）している
都市は都会人同士
皆が関係をつくりやすく配置されている
つまり皆が皆
芸妓だ
それなら現実にお金で関係がつくれる相手のほうが・・・
誰も傷つかなくていいじゃないか
そうさ・・・
現代社会の中からひとりだけ選べなんて・・・
喜劇と悲劇の同時公演に等しい
たったひとりなんて・・・
たった・・・
by 夏目漱石「それから」
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追記(2009/10/26-22:15)
ヴィヨンの妻
http://www.villon.jp/
※ 独自 いいね です。facebookのそれとは関係ありません。白くなっている場合はすでに押し済みです。
少し関連：
#415 新東京タワー：舞台用ライトで６１０ｍ表現…幻想的ムード - 毎日ｊｐ(毎日新聞) - HE PROJECT3 2007-10-07
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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』
の記事はこちら(#5605)
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