現代の我々が映画を見る際、
どんな話かまったく知らないで、その映画を見るのが普通である。
もちろん、映画でも、昔やった映画を、また撮り直したという映画もあるが。
しかし、日本の歌舞伎や、能や、寄席などは、
ストーリーとしては、もちろん、たくさんの数があるが、
基本的には、全部再放送なわけで、
見に行っている人は、あ、あの話ねって感じで、話のストーリー自体は、もうすでに既知なのである。
その上で、
話し手が、もしくは、演技する人が、どのようにそのストーリーを展開させるのか、どう演技するのかなどを、楽しむものとなっている。
だから、どこどこの落語家は上手いとか下手とか、
歌舞伎のほげほげは上手いとか下手とか、
味があるとか、そういうことで楽しむらしい。
よく考えたら、子どもは、同じ話を何度も何度も聞きたがる。
それは別の意味か。
まあ、とにかく、
知っているものを見るか、
そうでないものを見るか、
そもそもそこが大きく違う。
ひとつのお話をたくさんすることで、熟成させるという方向性も面白いのかもしれない。
4/13のブン
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