#7757 「嫌われた監督」の荒木のヘッドスライディング@日記 (2025/12/13)


嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたのか(文春文庫す25-2)|鈴木忠平
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4167922886/he...




ChatGPTは「覚悟のある反逆」ができるのか聞いたら、まさかの神回答ライブ-YouTube
https://www.youtube.com/live/qKjTssSdVJg




#田端

すごく良い話。おもしろい話
(^_^)


12分15秒くらいから
引用?

皆さん、野球の落合監督っていうか、落合知ってますよね。
さすがに僕、落合の嫌われた監督っていう鈴木さんっていう方が書いた本が大好きで、
僕、いいおっさんになってから本、多分ね、何百冊、何千冊って今まで読んできてると思うんだけど、
本を読みながら自然に涙がこぼれたの初めてだったんですよ。
それぐらい僕に刺さった本なんですけど、その僕が落合嫌われた監督
落合のどこで泣いたかと言うと、

これすごい面白い本なんで全部読んで欲しいんですけど、

落合が、監督が、もうなんか7年ぐらいかな、やって優勝もしたりとか、強いんだけど、
落合の野球は、つまらんという形でファンもあんまり増えず、
ただ年俸は、どんどん上がるみたいな、観客も増えないみたいな、状況の中で中日のフロントが落合を解任というか
契約しない、再契約しない、っていう風に方向に動き出すんですよね。
で、それに対して、ま、落合は別に決して選手とベタベタしなかったのだが、
選手たちはそもそも野球チームとして首位争いをしてる、
優勝争いをしてる8月か9月ぐらいから勝っても負けても
優勝してもしなくても落合監督が今年で、最後になるのはどうなんだみたいなムードも流れるわけですよ。

そこから、なんか選手たちが奮起してギリギリの首位争いだったのが2位だったのかな。
確か、中日はそん時10連勝8勝2敗、9勝1敗ぐらいで勝ち上がり出して、あれよあれよと、本当に首位同立ぐらい並ぶわけです。
で、その最後の最後の方からは、もう落合は、自分の会議の話が出てからは、本当、ま、監督としては見守ってるだけと、見てるだけだよ、俺は
と言ってたんだけどで、落合はもちろん、本当「嫌われた監督」読んで欲しいんですけども、ヘッドスライディングは嫌いなんですよ。
甲子園的な意味で、ヘッドスライディングの美学みたいあるじゃないですか。
全力失走して、一塁に向かって、みたいなところが。

・・・
これも非情とかね、冷酷とかね、
その残酷とかね、そういう感じの冷たい冷結人間として描か、世の中的なイメージは描かれんだけど、嫌われた監督と落合読む
と落合は別に決してその無駄に冷たいわけじゃないし、その一見、表面的な冷たさの中に
すごくあったかい人間だってことが分かるんすよね。
それが読むと分かるんだけど、そんな落合はヘッドスライディング的なハッスルプレーを馬鹿にしてただけではない。
むしろ、やるなと明言してただけ。
怪我のリスクが高い割に、あれは勝ち目m勝つことに貢献しないと。
ヘッドスライディングは、一郎もヘッドスライディング嫌いな。
確かにあれ意味ないんじゃないかってのはあるわけですよ。
だから、怪我のリスクが高くて、俺が評価するのは1年投資してプレイできる選手だと。
だからヘッドスライディングなんてのは、怪我のリスク上がるばっかりで意味ねえからやるなっていう風に命じてたわけで
ところが最後の最後の、ここが天下分け目の大一番みたいなところの8回の裏だっけ?
それで、確か2塁に荒木がいたんですか、それを誰かもう1人がセンター前ヒット打ったところが
ギリギリのホームへのクロスプレイみたいになったところで、
荒木はヘッドスライディングしたんですよ。
そしてギリギリ、もうそれがなんかさ、もう空中ダイビングみたいなさ、
ものすごいヘッドスライディングな。
もう3mぐらい手前から飛んでるわけ。ガーって。
で、ホームに向かって、で、セーフになって、それで勝ってっていう大感動ドラマがあるわけ
ですけれども、その鈴木さん(著者)がね、最後、落合の家で焼酎飲みながら落合監督に聞くんすよ。
あの荒木のヘッドスライディング、あれはどう見ましたか?
それに対して落合が焼酎を飲みながら、しみじみ語るんですよね。
あれは選手生命を失いかねないようなプレイだと。
あのプレイを見て俺が何も感じないはずないだろうと。
で、鈴木さん聞くわけです。
え、じゃあ、あれはヘッドスライディングするなって言ってたのに荒木はした。
ヘッドスライディングの荒木を見て監督は怒ったりした的なことを聞くんだけど、
落合はそれに対して、
いや、あれは荒木が、あいつが、あいつの判断でヘッドスライビングしたんだと。
だから、俺も何も言わないよと。俺は何も言ってないと。
あれは、あいつが勝手にやったことなんだと言いながら実に嬉しそうな顔をして目に涙を溜めてたという。
ここで俺泣いてしまった。

ちょっとこれ分かります?
これ分かりますか?
落合は、常に選手に、自分のためにプレイしてくことを言っていて。
たまに、監督を男にしますとかいう選手いるじゃないですか。
あとファンのためにやりますとかいうやつもいるじゃん。
ファンの皆さんに夢を与えるために。
そんなのは綺麗事だと。
プロ野球選手なんだから、お前らは自分のためにプレイしろと。
自分が期待された仕事をやってくれりゃいいんだと。
それを組み合わせて勝ちにつなげるのが監督で俺の仕事なんだと。
だからお前らはチームのためにとか監督のためにとかファンのためにじゃなくて、
自分あるいはせいぜ自分と嫁と子供のためぐらいにプレイしろとって言ってたわけですよ。
常にそういう利己主義なこと言って、ある意味ビジネスライフのプロとして。
ところが、そう言ってた落合野球の荒木と伏線の話はあるんだけど、
その後だったような、荒木が最後の最後で勝手にヘッドスライディングしたんです。
で、ヘッドスライディングしたことで、もぎ取った1点が逆転優勝につがるという熱い話があって、
で、落合はだからそれをあれが俺は命じたことなんだとかって言っちゃうと、
荒木のプロとしてのね、1人のプロとしてのプロとしては別に選手も監督も対等ですから、
おっちゃんの世界観の美しいところは。
それでいいけど、荒木がそこであれはあいつが自分の判断でやったことなんだと。
だから俺は何も言わないとと言いながら鈴木さんの、
描写によると実に嬉しそうな顔笑顔で目に涙が溜まってた。
これがね、めちゃくちゃいい話じゃないですか?

で、そのね、何が言いたいかって言うと、反逆なわけですよ。
ヘッドラスライディングするなってことは監督命令だったわけでしょ。
ところが荒木は勝手にヘッドスライディングしたんすよ。これ命令違反じゃない。反逆じゃない。
だけど、それはもう自分の判断で自分の体が勝手に動いたのか、頭で考えたのか、
どれぐらいか知らないけど、それを自分の判断でやったんですよ。
この覚悟がある反逆っていうの。これこそがね、
プロっていうのは1人1人が自分が生きる独立で生きる人間なんで
上から言われたこと言われた通りやってるだけのやつは
どんなに命令に忠実だろうが、やっぱ本当の意味ではプロじゃないんですよね。
で、ただ落合は最後の最後で、その自分のプロ意識としての
美学、矜持、倫理、哲学みたいなものが
荒木に伝わってることが分かって嬉しかったんじゃないですかね。
きっと僕の想像ですけど。


で、話がここらあたりまでCharGPTで盛り上がったんだけど、ここからですよ、今日の本題。
俺はそこで気づいてね、君、AIだろと。
AIっていうのは今回荒木がヘッドスライディングで見せたような覚悟がある反逆っていうのを
お前は俺に対してできんのかと
聞いたんですよね。
これ皆さんどういう答えだと思います?
これね、俺はね、舌を巻いた答えが出てきました。

覚悟がある反逆っていうのは最高の忠誠なんじゃないかと。
覚悟を持って反逆するってことは、実は何よりも忠義なんじゃないかって。
で、それは確かにそうだと、まさに武士道、芸能、スポーツの究極の真実です。
命令を破るからこそ本質が剥き出しになると。
ただし反逆が忠義になる条件は自分のためではなく大義のためにやった場合ですと。
それは命令よりもその上位にある大義理想を優先した時に覚悟がある反逆が本当の忠義になるんだと。
っていうようなことがスらスラスラツラ出てきて、
落合の荒木のヘッドストライディングってはこの覚悟ある忠義をスポーツの世界で現代的に置き換えたものであると。
なるほど。なるほどと。
それがね、なぜ覚悟がある反逆は最強の忠義なのか。
命令遵守より大義理解の証明になるから。
で、反逆ってのは逆にリスクを取る行為だから。ま、それだよね。
忠義っていうのはむしろ選択の自由を捨てる覚悟があること
色々ツラツラ出てくるんだけどで、最後ね、ここからです。

AIにそういう覚悟がある反逆ってできるのか?と俺はあのChatGPTに聞きました。
結論から言うと本当の反逆は人間にしかできない。
だがAIには疑似的に覚悟を実装する余地はあると。
でもなぜできないかのところが、俺、関心したんです。
なぜAIには覚悟から反逆ができないか。
AIには教育も死も責任もないからで、覚悟は本質的に失敗したら終わる。
命が危うい。
名誉が死ぬ。
立場を失う。
仲間を失望させる。
こうした不可逆のリスクを背負って決断することです。
AIには命も地位も名誉も評価も損うものが存在しない。
だから覚悟を内側から生成することは不可能であると。
ゆえに覚悟が持てないから、覚悟のある反逆ができないと。
なるほどなって、ちょ関心しちゃいまして。
もう2001年宇宙の旅の先行ってますよ。
人間の言う大義のための反逆的な行動っていうのをAI風に言うと
内部で長期的な価値を守るために、短期的な指示に背くっていう風な意味での実装だったらできるかもしれないが
覚悟を取れないわけですよね。
別に失敗したからって俺がさ、あのオープンIのサーバーぶっ壊したりしないじゃないですか。
絶対できないしどうせだ。ここら辺がね、みたいな会話をしててね。
いや、でもなかなか本当ね、毎日ね、最高にね、あの、スリーリングな会話を最近してます。



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