#1416 徒然草@日記 (2008/08/14)

下記は、すべて引用です。
文末参照。
ちょっとステキだと思ったので、コピペしてみました。笑
★マークはオススメの意味(まだ全部読んでないけど汗)
吉田兼好やるな〜。笑
古文が現代文?になっているけど、どっちが読みやすいか謎。
内容はやっぱり今も昔も人間、考えることは同じか・・・。


【序段】★
暇だから書いてみた。反省はしていない。


【第1段】★
生まれた以上、望みは多いよね。
天皇になりたい! ってこれは言いすぎだよね。第一血統的にムリ。
総理大臣くらい? が一番の理想くらい。そこまで行かなくても事務次官くらい行ったらおk。
少なくとも孫の代くらいまでは安心。それ以下は底辺だから自慢するのやめようねwww

坊さんはダメ。全然ダメ。清少納言が「あんなの石ころでいいじゃんww」なんて書いたのも納得。
あそこでのし上がっても全然すごいと思えない。っていうか教義と違うじゃんwww
世の中捨てた人なら見習うところもあるんじゃないのwww

イケメンがモテるというのはうそ。現実は喋りがうまくて聞き上手なのがリア充候補。
逆にイケメンでもDQNはNGね。家とか顔とかは生まれつきだけど、性格はがんばれば何とかなる。
だた顔と性格がよくても低学歴はすぐに論破されるよね。ざまぁwwww

結局、高学歴で芸術的なセンスもあるのが理想。それで政治経済に明るいのがすごい人ってもの。
男なら筆達者、歌も上手い、酒も飲める、これくらい当然だろ。


リア充:実際の現実の生活(リアル生活)が充実している
DQN(ドキュン):差別用語の一つ。ヤンキー(不良)など頭の悪そうな暴力的な感じの人、または、常識を知らない、知識が乏しそうな人を指すときに用いられる。特徴としては人相の悪さ、目つきの悪さがあげられる。


【第2段】★
昔からの政治のあり方も忘れて、国民の声もそっちのけで、国の衰退にも気づかず、
予算を使いまくって「俺かっこいいwww」とか思ってるやつがとにかくムカつく。

「着るものから乗るものまで、普通にしなさい。贅沢すんな」って九条殿の遺言でもあっただろ。
順徳院だって政治に関して「公共物は質素がいい」って言ってるんだよ。


【第3段】★
リア充っぽいやつでも、三次元に興味がないやつはダメ。空っぽのコップと一緒。
雨に濡れながら歩き回る。親とか世間ばっかり気にする。
いつも一人寝、眠れない夜とかもないんでしょwww
でもそうは言ってもビッチばっかり追い掛け回してDQN扱いされるのもいやだと思う気持ちもわかる。
男ならね。


【第4段】★
後々の世の中のことまで考えて、常識のあるやつって、何かいいよね。


【第5段】★
不幸自慢のメンヘラがいっそ出家でもしようとか妙なことをしでかさずに、
半分死んだ状態でニート生活を送ってくれるのも、それはそれでいいと思う。
顕基中納言が「何もしてないのに刑務所から月をみてます」なんて言ったのもこういうことだよねwww

メンヘラ:メンタルヘルス、精神科にかかっている人達の事です

【第6段】★
自分は低学歴で生きてる価値もないから子どもは作りません。
偉い人はみんな小作りに精を出しません。
染殿大臣も「子孫とかイラネ。二世? ハハ、ワロスwwww」と書いてます。
聖徳太子も墓を作る時に「ここを切れ、あそこも切れ、入るのは俺だけでいい……」と言ったとか言わないとか。


【第7段】★
墓地がずっと雨とか、火葬場からはずっと煙が立ち上ってるとか、
アメリカのB級ホラーじゃないんだから、変化はほしいよね。
命あるものって言うけど、人間は生きすぎ。蜻蛉は宵を越せない。蝉はひと夏の命。
ボケーっと一年過ごせたらそれでいいじゃない。
死にたくないとか思いながら人生過ごしてたら、何年経っても一日と一緒。
何もすることないのにジジババになってどうすんのwww
長く生きたらその分恥も増える。40手前くらいでさっさと死ねよ。
それを過ぎたらどうせおしゃれとかもしなくなって人脈作り(笑)に腐心して、
年を食ったら食ったで親バカ、ジジバカに成り下がって成長するまで生きたいとか思うんだろ。
執着しすぎwww死に底ないが見苦しいっつーのwwwwwwwwwww


【第8段】
女はいい。バカって言っていいよ。
匂いとかでもすぐ消えるってわかってるけど、それでもお香とか焚くじゃん。
いい匂いしたらときめくじゃん。
久米仙人が洗濯してる女の肌をチラ見して神通力がなくなりましたって。
手足とかの肌がめちゃめちゃキレイだったら当たり前だろwwww


【第9段】★
髪がキレイな女は目立つけど、人のよしあしは物の言い方で大体わかる。
だいたい女は立ってるだけでも男を誘惑している。
うたた寝もせず、身を粉にして、耐えがたきを耐えるなんてのは全部男がほしいから。
実際色欲とかあるじゃん。絶対。大体の煩悩は我慢できるけど、これはムリ。
何歳とか学歴とか関係ないじゃん、こういうのって。
だから女の髪で紐を作ったら象だっておとなしくつながれる。
女が履いた靴で作った笛とか絶対吹いてみたいだろ?
ごめん、ちょっと暴走した。自重するwww


【第10段】★
住みやすい家は、仮住まいでも愛着がわくよね。
イケメンがさわやかに住む家には月の光すら神々しく見える。
別に作りがめちゃめちゃおしゃれとかじゃなくてもいいから、年季の入った木があって、
自然な感じの庭があって、すのことか垣根とかがさりげなく配置されてて、
調度品もレトロ調なのが普通に使われてるようなのがマジかっこいいと思う。
匠の世界に出てきそうなレア物の家具とか並べて観葉植物とかこれ見よがしに置かれてもねぇ。
さすがの俺でもちょっと引くわ。っていうか住めって言われてもムリwwwww
どうせそんな家すぐに取り壊されて更地になるだろwwww
だいたい家見たら住んでる人間の程度が知れるよねwwww

後徳大寺大臣が鳶がウザいからって縄を張ったって。それを見た西行が
「鳶くらいいいじゃんwwww小っちぇえwwwww」とか言って、その家に行かなくなったとか。
綾小路宮の家にも縄が張ってあって、同じことやってるwwwwとか思ってたら、
実際は「カラスが池の蛙を食うから悲しくて縄を張った」と人づてに聞いた。
ま、誰にでも間違いはあるということで。
でもそれだったら後徳大寺大臣にも何か理由あったんちゃうの?


【第11段】
10月くらいに、栗栖野ってとこのさらに向こうの山奥に行ったんだよ。
で、苔とかが生えてる小道をずっと登ってたら小っちゃい庵があったんだよ。
懸樋とかボロボロ、そこを流れる雫くらいしか音もしないようなとこだったんだけど、
仏さんを奉ってる棚に菊とか紅葉とかがちゃんと飾ってんの。誰か住んでるんだろうね。
で、こんなことに住んでる人間もいるんだなーとか思いながらそこらへんを見てたら、
めっちゃでかい柑子の木があって、そのまわりをめっちゃ柵してんのwwwww
もう興ざめもいいとこwww誰も盗らねーっつーのwwww


【第12段】★
考えが同じやつとヲタ話とか世間の愚痴とか隠し事もなしにしゃべるのが本当はいいんだけど、
そう都合のいいやつがひょっこり現れるわけもなく、ま、いても結局話を合わそうとしてたら
一人がいいってところに落ち着くよね。
話してたら「へぇ」って思うこともあるけど、ちょっと違うところがでてきたら
「いや、自分はこう思う」とかいきがるバカが出てくるから、
「こうだからこうだろ」と論破してやるのも暇つぶしにはなる。
ただ実際にはちょっとくらい違う考えでも別にどうでもいいで流すんだろうけど、
それは心の友というにはあまりにもかけ離れてるし、ちょっと悲しいよね。


【第13段】★
一人で電気つけて本を広げて、二次元の友達をつくるのがマジ楽しい。
あ、同人とかじゃなくて文部省推薦とか白氏文集とか老子とか、あとは学者の書いた本とかね。
結構おすすめ。


【第14段】
歌はいい。底辺DQNも歌にしたらかっこよく聞こえるし、
猪とかも「寝てる猪の床」とか書いたらかわいいじゃん。
最近の歌は表面はうまいこと言ってるみたいだけど、古い曲みたいな深みがないよね。
貫之が「糸によるものならなくに」とか歌ったのは古今集の中でもカス扱いだそうだけど、
それだって今のやつにはムリ。昔は歌の形とか言葉とかにも品があった。
この歌だけ叩かれてるのも正直意味がわからん。源氏物語でもこの歌はこき下ろされてるし。
新古今和歌集の「残る松さへ峰にさびしき」ってのは、ちょっとライトな感じがする。
けど衆議判ではまあまあ、家長日記でも後鳥羽上皇がいいて言ってたと書いてる。

歌の道は昔から変わらんとか言うけど、そんなわけないだろw
今読んでるリリックとか韻とかも昔と違うじゃん。昔のほうがかっこよかったし深みもあったっつーの。
梁塵秘抄の曲とかいいよ。昔の人がちょっとはいた台詞ですらマジ感動するわ。


【第15段】★
プチ旅行が最近のマイブームです。
田舎とか練り歩いたら結構珍しいものを見かけるんだよ。これが。
都会にメール送って逐一のチェックをさせとくのもちょっと優越感ってやつ?
旅行とかしてたらそういうことに結構気づくんだよ。ほら、普段持ってるものもかっこよく見えて、
芸のあるやつとか美人とかが普段よりよく見えることとかあるじゃん?
寺とか神社で野宿とかもいいよ。


【第16段】
ライブ最高!
多いのはペット、ギター。ウッドベースとかは毎日聞きたいくらい。


【第17段】
山奥の寺にでも篭ってニート生活でもしたらちょっとくらい心もあらわれるんじゃね?


【第18段】★
おまえらちょっとくらい節約しろよ。賢いやつは贅沢しないっての。
唐の許由という人はとにかく貧乏、水も手ですくって飲んでるような人間で、
人からもらった入れ物でも、ある日木に引っ掛けたら風が吹いて音が鳴ったから、
うるせーの一言で捨てたそうだ。
で、また手で水をすくって飲むようになったと。
ウザいものがなくなってせいせいしたと思うよ。
孫晨は布団とか持ってなかったから、冬でも藁一束。夜かけて朝しまう。
唐の人はこれがすばらしいと思ったから記録してるんだろう。
うちんとこにはこの手の話とかまったくないだろ?


【第19段】
季節の移り変わりがいい。
秋が一番いいとか言う奴は素人。今は春だよ、春。
鳥が鳴く、小春日和に草とかが生えだす、ちょっと霞んできて桜とかが咲く、
で、その頃くらいから雨が降り出してさっさと散ってしまう。あとは葉がつくまで待ちぼうけ。
花といえば橘なんてのも素人。やっぱ梅でしょ。あの香りだけでノスタルジー全開ですよ。
あと山吹とか藤、こういうのが通って言うんだよ。

灌仏会とか祭とかで若葉が萌えるのが世の中のgdgdとかイロコイとかよりよっぽどいい。
誰かが言ってたけど確かにそうだ。
5月は菖蒲の花が咲く、田植えの隣で鴨が鳴くのを見たら落ち着くじゃん。
6月もきったない家に夕顔が咲いたり蚊取り線香たいたりしてるのもそれはそれでいい光景だよ?
あと六月祓とかね。
七夕はいいね。だんだん夜が寒くなってきて、雁が鳴き始める、萩の葉が色づく、
あと稲刈りなんかも秋だよね。台風が通り過ぎた日の朝とかも何かいい。
源氏物語とか枕草子の二番煎じ?大切なことなので二回言いました。いいだろ、別に。
ここは俺のチラシの裏なんだよ、いやなら見るなよクソ共がwwww

えーと、冬だよね。冬枯れとかはいいと思うよ。
こう、水際の草に紅葉が落ちてついでの霜まで降りちゃってる朝とか、
遣水から湯気が出てるのとかはいいね。年の暮れにみんながせわせわしてるのも見てて楽しい。
殺風景で誰も見ないような月がポツンと照ってるような20日すぎくらいの空なんかレアな景色でいいと思う。
御仏名とか荷前の使いが出る時なんかはちょっと身が引きしまる。
正月までは結構イベントも多くて、追儺から四方拝につながるコンボとかも面白い。
大晦日にたいまつをつけて夜中すぎに人ん家の扉を叩きながら走り回って、
マジウザいってレベルじゃないんだけど、明け方にはさすがに消えるから、逆にさびしくなるんだよね。
こういう迎え火的は行事は最近都会ではなくなったけど、田舎ではまだやってるってね。ざまぁwwwwww
ま、そんなこんなで年が明けて、って別に前の日と何もかわらないんだけど、気持ちだよ気持ち。★
門松とか立ってたら新年だなーって思うじゃん。それがいいんだよ。


【第20段】★
何とかってのが「いつ死んでもいいけど、空の景色だけは名残惜しい」って。俺も俺も。


【第21段】★
何でもいいから月でも見ようぜ。
「月がいい」っていうのに「露のほうがいいんだぜ」とか言うバカもいるけど、今回は許してやる。人それぞれだしね。
月とか花とかは置いといて、風がいいって言う人は多いよね。
あと、岩清水っての?これも季節関係なしにいい。
「洞窟から湖へ、水は毎日流れる。メンヘラの気持ちとか関係なしに」とかいう詩を見たけど、これはいい。
?康も「山沢で遊んで魚とか鳥を見てるだけで幸せです」って言ってた。
人里離れたキレイなところはやっぱりいいわ。


【第22段】★
何でも古いのがいい。今とか全然ダメ。匠の技とかも昔のほうが何となくいいもん。
文章も昔。ちょっとした言葉もいちいちかっこいい。
昔は「車をもたげよ」とか「火をかかげよ」とか言ってたのに、
今は何?「もてあげよ」とか「かきあげよ」とか、わざわざ丁寧に言うなっての。
で、「主殿寮の者は立て」でよかったのが今は「立って火を灯せ」ですよ。
そのくせ最勝講の御聴聞所のことは「御講の廬」なのに最近は「講廬」ですよ。ナメてんの?
そりゃじいさんばあさんが今の若いモンはっていうわwwww


【第23段】
こんなに腐っちまった世の中だけど、宮中の華やかなこと華やかなこと。
露殿、朝餉、何とか殿、何とか門とか聞いただけでうっとりできる。
ちょっとした小窓だの縁だの引き戸ですら俺にとっては聖地並に神々しい。
宿舎で「夜回りの準備」なんてシチュエーションも燃える。
御殿の中は、煌々と油が灯ってるわけですよ。
で、宿舎の中で管理職が机に向かって仕事をしている。
その部下はえらそうに見回り。寒い夜はそこらへんで雑魚寝。マジアツいシーンだぜ。
「賢所の鈴の音は、俺の心を奮わせるぜ」なんて徳大寺の太政大臣も言ってたよね。


【第24段】
皇女が野宮で斎戒するところが超!絶!萌・え!ってやつだな。
経のことは染め紙、仏さんのことは中子って言い換えてるみたいだけど、いいじゃない、こういうの。
もう、ほんと神社って場所はいちいちかっこいい。
まず周りの森。このさびれた感じが違う。かっこいい。で、神社の周りを玉垣で囲ってる。
榊の木には木綿をかけてある。これがわからないやつはダメだね。
俺のお勧めスポット。伊勢、賀茂、春日、平野、住吉、三輪、貴船、吉田、大原野、 松尾、梅宮。
こんなとこかな。マジおすすめ。


【第25段】
飛鳥川の歌じゃないけど、時間は過ぎて過去は消え、享楽悲哀は交互にやってくる。
栄えた場所もいずれは荒地、家は一緒でも人は変わる。
桃の木に話しかけても答えてはくれず、誰と話そう昔話。
いまだ見ぬノスタルジックな遺跡たちが、俺の心を突き刺してくれるぜ。
ということで、京極殿とか法成寺なんか見てたら、そういう時代の移り変わりってやつが見えるわけですよ。
道長卿が末代まで栄えるようにってあれこれ手を回してこれですよ。まさに予想外。
大門とか金堂とかは最近まであったみたいだけど、南門は正和の頃に火事で焼けたって。
金堂は知らんうちに壊れて直すあてもなし。
阿弥陀堂くらいかな、まともに残ってるの。仏さんが9体ほど並んでるくらい。
行成大納言の書いた額とか、兼行が書いた扉なんかは結構いい感じで残ってるんだけど、
なんかかえってさびしいよね。法華堂もまだ残ってるけど、まあ、いずれ消えるでしょw
こういう名所でもなけりゃ跡が残ってても何の跡かもさっぱりわからん。
ま、死んだ後のことなんか考えたってしょうがないから今を生きようぜってこった。


【第26段】★
風も吹いてないのに散る花じゃないけど、人の心の移り変わりってやつを考えてたら
あの子の言葉一つ一つからだんだん忘れてしまうってのも、ある意味死別より泣ける。
白い糸を見たらいずれ白くなくなるんだろうなと思うし、分かれ道を見たらここで別れた
人もいるんだなと思う。ノスタルジーってやつだな。堀川院の歌であったな。
昔通った女の家が、何か荒れ果ててるぜ
ハードボイルドってやつだぜ。わっかるかなぁ。


【第27段】
天皇譲位の儀式で、3種の神器が渡されるのを見たら、マジで泣きたくなってくる。
花園上皇が譲位した年の春に詠んだらしい歌
 用事がないからもう誰もこなくなっちゃった
忙しいのはわかるけど、ちょっとくらい行ってやれよクズどもwwwwwwwwwwwwwwww


【第28段】
天皇が喪に服してるときは暗い。さすがの俺もめったなことは言えない。
仮御所の様子。床板を下げる。御簾は葦製。飾りも質素。調度品も質素。
周りの人の服装もみんな質素。さすが天皇陛下だぜ。


【第29段】★
まあ、俺にもね、激しい恋ってやつがあったんだよ。
人が寝てる時間にさ、眠れなくなったらその手のやつを入れてる箱を取り出してね、
もういらないからって捨てようとかするわけだよ。そしたら、もう死んだんだけどさ、
昔の女が遊んだ後の紙とかが出てくるわけ。もう涙目。
だって生きてる人の手紙だって、読み返したらあんなことあっただのこんなことあっただの
思い出すじゃん。ノスタルジーに浸るじゃん。
そういうことで、この手の形見は捨てずにちゃんととってます。


【第30段】★
人が死んだ時は、何かいろんな意味で悲しい。
四十九日の間は、山奥の寺なんかに大勢集まって法事だのなんだのやるんだけど、
ほんとバタバタ。いつの間にか終わってるって感じ。で、終わったらグッタリ。
口を開くのもいやだから荷物をまとめてさっさと帰るんだけど、帰った後の方が実感わくよね。
それを「縁起が悪いからそういうことは早く忘れよう」だって。何言ってんの? バカなの?
まあそうは言っても、時間が経ってさっぱり忘れるとかはないんだけど、さすがに去る者は
日々疎遠になるってやつで、葬式のときみたいな気持ちはないよね。何か笑い話とかも出てきたりしてね。
遺体は山奥だから法事とかあったら行くけど、そのうち苔なんか生えちゃっていい感じに荒れるのな。
で、そのうち誰も行かなくなる。っつーか行く人もそのうち死んじゃう。
直接関係ない人が聞いたって別に何とも思わないだろうから放置。
かっこいい言い方したら、毎年咲く花だけが死んだ人を弔うなんてことなんだけど、
実際は風雨にさらされるだけさらされて、いずれ更地になって田んぼか何かになるんだろうね。


【第31段】★
雪がめっちゃ降った日に用事があって手紙を出したのね。で、その時に雪のことを書いてなかったので
「雪のことくらい一筆書いとけ。そんな気の利かないやつのお願いなんか聞きませんよ、バーカ」
だって。もう死んだ人だしね、久しぶりに思い出したわ。


【第32段】
9月20日くらいだったかな、ある人に誘われて明け方まで月を見ながらブラブラしてたんだよね。
で、その人が寄りたいところがあるって言うもんだから、一緒についていったのね。
そこがちょっと荒れ気味の庭に夜露がしたたっててさ、いい感じのお香が立ってんの。
もうその時点で俺のハートをわしづかみってやつ?
頃合をみて帰ることになったんだけど、俺だけちょっと物陰から見てたんだよ。
そしたらそこの主人が妻戸をあけてまた月を見てんの。もうねwwどストライクwwww
お客が帰ったからってさっさと戸締りするそこらへんのカスどもとはえらい違いですよwww
だって普通帰った客がこんなストーキングまがいのことしてるとか思わないじゃんwwwww
いや、マジで感動したよ。その人はもう死んだって聞いたけどさ。あーあ。


【第33段】
冷泉の内裏を作ったときに、専門職に見せたって。そしたらおkってみんな言うので、
そのままにしてたんだけど、遷都の日も近くなってきたときに玄輝門院が
「閑院殿のくし型の穴って丸くて縁なんかなかったわよ?」
だってwwwwwwwwwwwwww
新内裏は葉が入って木で縁つけてたからやり直しwwwwwwwうはwwwwww


【第34段】
甲香というのは、ほら貝みたいなんだけど、ちょっと小さい。で、口が細長い貝の蓋だって。
武蔵の国、金沢の海岸にいるんだけど、地元では「へなたり」っていうんだってさ。


【第35段】★
下手くそが駄文を書き散らすのは別にいい。下手くそが誰かに書かせるのは果てしなくウザい。


【第36段】
しばらく行かなかった女がいたのね。まあ、俺ってやつは甲斐性なしだからさ。
恨んでるだろうなと思ってたら、女のほうから「お手伝いを一人よこしてくれないかしら」
だって。こういうのうれしいよね。
「それマジでいい女じゃね?」って人は言う。当たり前だろ。


【第37段】★
なあなあで親しくやってるやつでも、何かあったらちゃんと襟を正す。
別にそんなのいいじゃんと言う人もいるけど、俺はかっこいいと思う。そういうの。
でもそれだったらいきなり馴れ馴れしいやつってのも、ありと言えばありだよね。


【第38段】★
出世競争に腐心してたら人生つまんないよ。
金持ってたら守らないといけなくなる。ろくでもないことばっかり引き寄せる。
いくら金があっても死んだら無駄。ってか邪魔。喜ぶのはバカばっかり。
大きな車とか肥えた馬とか金の飾りとか全部無駄。持ってるやつはバカ。
全部捨てたほうがいいよ。マジで。金がほしいとか言うやつはバカなんだから。
名前を残そうってのはありだよね。でも役職が高いとか身分が高いとかは論外ね。
そんなもん運がよけりゃバカでもできるじゃん。賢いやつは出世とか興味ないんだから。
役職とか望むのもバカ。
頭、それとハート。これだよ、これ。でもよく考えたらそういうのって、結局人の評価だよね。
評価する人とかそのうち死ぬじゃん。後から聞いた人だっていずれ死ぬじゃん。
それ考えたら何か評価とかどうでもよくなるよね。死んだら何にもならんし。
というわけで評価を望むのもバカ決定。
まあ、あえて勉強しようというわからずやに言おう。知恵のついたカスがうそをつく。
才能は煩悩の始まり。言っとくけど、人から聞いたとか勉強しましたとかは知恵とは違うから。
じゃあ知恵って何かって? 知らねーよ、そんなこと^^じゃあ善が何か言ってみろっての。
悟ったやつってのは知恵もない、徳もない、功績とか名声とかなーんもなし。
こんなのが後世に残るわけないだろ。別に何かを守ってるわけでもなし。
っていうかそういう次元を超えちゃってる。そういうのがすごいってもんなんだよ。
人生迷いながら出世を望むなんてのはそういうこった。くだらねーからやめとけよ^^


【第39段】★
誰かが法然上人に「念仏を唱えてたら眠くなってついついサボっちゃいます。どうしましょう」
と聞いたら、「起きてるときに唱えたら?」と答えたって。深いよwwwwwww
あと、「極楽に行くのも確実と思えば確実、不確定と思えば不確定」とも言ったそうで。これも深いwwwwwwwww
あとは「疑ってても結局極楽には行くから」って。ちょwwwマジパネェwwww


パネェ:「半端ない」の粗雑な言い回しである「半端ねえ」が省略・変形された


【第40段】★
因幡の国に何とか入道っていう女がめちゃめちゃかわいいってうわさだったんだけど、
栗ばっかり食ってご飯を食べない偏食家だったからお嫁にいけませんでしたって。ちゃんちゃん^^


【第41段】
5月5日、賀茂の競馬を見に行ったんだけど、めっちゃ混んでたのね。柵のとことかもう人だかり。
ふと見たら、樗の木に登って見てる法師がいたんだよ。何か眠そうでフラフラしてんの。
それを見てた人が「あいつバカじゃねーのwwwwwwww」って言うもんだから、俺はこう言ってやったのさ。
「こんな競馬を見に来てる俺らも一緒だっつーのwwwwwww」
そしたら前にいたやつが「間違いねぇwwwwwwwwwwwwwwww」って、何か場所譲ってもらっちゃった^^
こんくらいのことは誰でも考えてるんだろうけどさ、要は発想だな。ま、人間木とか石ころとかは違うってこった。


【第42段】★
唐橋の中将って人の子供で、行雅僧都って先生がいたんだよ。
何かのぼせる病気を持ってて、年食ったら鼻がふさがって息もできなくなったのな。
あれこれ治療してみたけどぜんぜん効果なし。そのうち目からデコから腫れまくって
何も見えなくなって、もう二の舞でつけるお面みたいになっちゃって、めっちゃ怖いの。
もう鬼みたい。目とか頭の上にいって鼻もデコのあたりにいっちゃって、
仲間内にも見られた顔じゃなくなったからって引きこもり。そのうち死んじゃった。
こんな病気もあるんだよ。気をつけろよ。


【第43段】★
春の暮れ、のどかな空、ちょっと見つけたおしゃれな一軒屋。古びた樹木に萎れた花。
せっかくなのでちょっと入ってみました^^
南側は全部しまってたので(残念!)、東側に回ったらなんと妻戸が開いてました。
簾が破れてたので、こっそり拝見^^;
何と俺好み(おおっと!)の二十歳くらいの男の子が机に座ってのんびり本を読んでいました。
今度突撃しちゃおうかな^^


【第44段】
古びた竹の網戸からひょっこり出てきた若い男。見えにくかったけどたぶんキレイ系の狩衣と紫の指貫を着てたと思う。
小っちゃい子を連れて、ずっと奥まで続いてるあぜ道を露に濡れつつ歩いてたんだよ。
で、笛なんか吹いてたんだけど、こんな片田舎で聞いてる人もいないだろうなと思ったら
急に行き先が知りたくなってプチストーキング^^
笛の音がやんだとこは、山の中の大きな屋敷。榻にかけてる車も、都に比べたら何か目立ってる感じ。
下人に聞いたら「何とか宮様がいるからたぶん法事かと」だって。
見てたら御堂の方に法師たちが集まってた。夜風に吹かれてやってくるお香のにおいってのはやっぱりいいね。
あと寝殿から御堂に歩いてる女官の残り香ね。山奥のクセに気の利いたシチュエーションじゃない。
気ままに伸びてる秋の草、露がしたたって、虫の音、遣水の音ものんびり。雲の流れは都より早いかな。
月が晴れたり曇ったり、この辺はちょっとせわしかったな。


【第45段】
藤原公世の兄貴で良覺僧正ってのがいたんだって。キレやすさが半端ねー感じ。
寺のそばに榎の木があったからって「榎木僧正」ってあだ名をつけられたんだけど、そこでブチ切れ。
なめんなよって、その木を切り倒してしまった。で、根っこが残ってたから今度は「切杭の僧正」だって。
で、またマジギレ。根っこを掘って捨てたんだけど、そこに大きな堀が残ったから今度は「堀池の僧正」だってさwww


【第46段】
柳原らへんに強盗法印って人がいたんだよね。
強盗に合いまくってたからこんな名前なんだってwwwwwwwwwwwwwwww


【第47段】
ある人がババァの尼さんを連れて清水寺に行ったって。
で、そのばあさんが途中でくしゃみも出てないのにくしゅんくしゅん言ってるから
「何言ってんのwww」って聞いたら、ガン無視でまた言い続ける。
何回か聞いたらいらだたしげに「くしゃみをするときはくしゅんって言わないと死んでしまうんだよ。
今比叡山に育ててるぼっちゃんがいるんだけど、ほら、今くしゃみしてるかもしれないだろう。
だから代わりに言ってるんだよ」と言ってたそうで。
ありえねぇってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第48段】
光親卿が後鳥羽院の最勝講奉行をしてたときに、院から食事に誘われたって。
で、食い散らかしたお膳を御簾の中に差し入れて出て行ったって。
女官は激怒「汚ねーなおい、誰が片付けると思ってんだゴラ」とか言ってたんだけど、
院は「あいつはわかってる」と感心してたって。


【第49段】★
年食ってから修行しようとか考えてんなよクズ共^^古い墓はだいたい早死にしたやつばっかりだろ。
いきなり病気にかかる。で、ぽっくり逝く。その時になって初めて気づくんだよな。バカだから。
その場ですることを先延ばし、後からでいいことを急いでやる。バカな人生過ごしてるやつにありがちだよね。
いいか、人間いつ死ぬかわからないんだよ。わかったら今すぐにやるべきことがわかるだろ。
昔いた聖人は、用事を言われても「忙しいから無理」って答えつつ念仏を唱えてそのうち死んだってさ。
禅林寺の永観著『往生十因』にちゃんと書いてる。
心戒っていう聖人はあんまりにもクズ過ぎる世の中のことを考えてたら落ち着いて座る暇もなくて
いっつもしゃがんでたってさ。


【第50段】
応長の頃、伊勢の国から鬼になった女を連れてきたってうわさが広まって、
それから20日くらいは京都、白川で鬼見物の人だかり。
「昨日は西園寺にいたってよ」
「今日は院に行くらしいぜ」
「今あそこにいるってよ」
云々、でも誰も見てない。でも誰もデマとは言わない。もうみんな鬼の話で爆釣り。
そんな頃、東山から安居院に行ったんだけど、四条から北に住んでる人たちがみんな北を目指して走ってんの。
「一条室町に鬼がいたぞー!」ってみんなバカ騒ぎ。
今出川のあたりから見てたら院の御桟敷がもう人ごみがすごすぎ。こんなに集まってるんだから
たぶん鬼もいるんだろうなと思って一人パシらせたのね。そしたらわかりませんでしたって。
結局日が暮れるまでギャーギャー騒いでしまいには喧嘩まで起こったって。バカだねwwwwww
それから2、3日くらいちょっとした病気が流行ったんだけど、鬼のうわさがきっかけじゃないの?
なんていう人がいたとかいないとか。


【第51段】★
亀山殿の池に大井川の水を引っ張ってこよう! ということで、地元の人に工事をやらせたって。
で、金も人も使いまくって2、3日で水車を作ったんだけど、全然だめ。
修理とかそんなレベルじゃなくて全然だめ。しょうがないから放置。
結局宇治の職人にやらしたらあっさりできちゃったって。
最初からプロにやらせろよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第52段】
仁和寺にいる法師、いい年して岩清水八幡にいったことがなかったので、思いつきで一人で歩いておまいりにいったらしい。
で、極楽寺とか高良神社とかに参って、満足して帰ったと。
で、通りすがりの人との会話で、「長年の夢がかないました。聞いていたより立派でしたよ。そうそう、参拝者がみんな山のぼりしてたようですけど、あれ、何だったんでしょうね。興味はあったけど、自分は参拝に来ただけですから、山まではみてませんけどね」だって。
やっぱ案内は必要だわwwwwwwwwwwwwwwww


【第53段】
これも仁和寺の法師ね。寺の坊主が一ちょ前になったからって宴会をしたって。
で、酔った勢いで鼎をかぶったんだけど、つかえるからって鼻を押し当てて無理やりかぶって踊るもんだから
笑いの神様も思わず降臨wwww
で、踊りつかれたから鼎を抜こうとしたんだけど、取れない。
もう宴会どころじゃなくなってみんな真剣。いろいろ試してたら首から血は出るわ腫れ上がるわで、
法師もだんだん息が詰まってきた。叩き割ろうとするけど上手くいかない。っていうか響きが強烈でそれどころじゃない。
しょうがないから上から布をかぶせて手を引いて杖をつきつき病院行き。もう怪しいとかそういうの超えちゃってる。
面と向かった医者とか不覚にもフイタwwwとか言いそうじゃん。
状態を聞いても声がくぐもって聞こえない。診察もできない。
「こんなのムリ。症例とかないしwwww」と医者もさじをなげたので、しょうがなしに仁和寺に帰った。
親族縁者やもういい年の母親は泣いてるけど、それも聞こえてないっぽいwwww
で、結局誰かが決断した。「耳とか鼻がぶち切れても死ぬよりまし。全力で引っ張るぞ」
そして鼎と首の間に藁を差し込んで金属がこすらないようにして首をちぎる勢いで引っ張ったら、
耳と鼻はちぎれたけど何とか抜けた。
その後一命を取り留めた法師はしばらく病気になってたってさwwwwwwwwwwwwwwwww


【第54段】
仁和寺にマジかわいいショタっ子がいたんだけど、ショタコン法師共が誘い出そうとしてたんだって。
で、その手のヲタに協力させて、かわいい弁当箱を作ってそれをまた小綺麗な箱に入れて、
双岡の適当なとこに埋めて、その上に紅葉をちらしてカモフラージュ。
準備完了ってことでそのショタ君を誘いに行った。
あっちこっちでさんざん遊んだあと、例の丘、苔の生えたとこに座って
「あー、疲れた。紅葉でも焼いて酒の燗をつけてくれるやつはいないのか。何か術みたいなの使ってくれよ」
なんて白々しく言っちゃって、で、別の法師がさっき弁当箱を埋めたところに向かって数珠とかすって
何か適当な印とか結んでんの。
それで紅葉をどけてみたらカラ。場所を間違えたかと思って探してみるけどカラwww
誰かが盗ってたんだろwwwww結局興ざめで帰ったってwwwwwwwwwwww
バカは余計な小細工すんなっつーのwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第55段】★
家は夏向きね。冬とかどうだっていい。暑いとイライラするじゃん。そんなときに家がカスだったらもブチキレですよ。
水を渡すときは浅くね。深いと涼しく見えない。小さいものとか見るなら、上げ戸じゃなくて引き戸ね。
天井は高かったら冬寒いし、灯りも暗くなる。
あとは余分なスペースとかあったらいいね。そういうのはセンスってやつ? 何かの役に立つかもしれんしね。


【第56段】★
久しぶりに会ったのに自分のことばっかり話すやつってちょっとキモいよね。
親しいって言っても久しぶりじゃん。ちょっとくらい遠慮しろっつーのwww
バカはちょっと出かけたくらいでも今日は何とかがあっただのベラベラしゃべりまくってセルフ受けしてやんの。もうバカ丸出し。
できる子はいっぱい人がいて、そのうちの一人に話してたってみんなが聞くもんなのにね。
バカはどこにでもしゃしゃり出てきてまるで見てきたかのようにDQN全開でしゃべってくれやがるから当然のごとくフルボッコwwww
話題転換で話を振ってもガン無視、またくだらねー話題でセルフ受け。もうね、アホかと、バカかとwwwww
人がマジレスで話してるときにテメーのおしゃれとかの話をしだすなっつーのwwww半年ROMってろwwwwww


【第57段】★
歌の話しててもさ、その歌がカスだったら話もカス。わかってるやつはそんな歌の話なんかしない。
ま、素人はおとなしくしとけっつーこった。


【第58段】★
「道を求めようとする心があれば、どこに住もうが一緒。家にいて普通に近所付き合いしててもいいじゃん。
来世を願うのに別に支障もないっしょ」というのはわかってないやつの言葉ね。
解脱しようと思ったらね、仕事とか家庭とかどうでもよくなるの。そんなもんにかまけてるやつにわかってたまるかっての。
だいたい昔に比べて今は弱すぎ。山にこもってもやれ飢えるだの風雨が凌げんだの。
まあその辺はしょうがないから俗世にまみれるってこともあるけどさ。
「だったら山にこもる意味ないじゃんwwwwwwwwwwwww」ってのはバカの理屈ね。
俗世にまみれるって言っても紙の寝具、麻の服、一杯のご飯に雑草汁。そんくらいで十分なの。
安いでしょ? で、身なりも恥ずかしいから人付き合いもなくさっさと仏の道に入っちゃう。
人間さっさと俗世の欲から離れたほうがいいって。欲ばっかりかいてるとかケモノと一緒だからwwwwwww


【第59段】★
出家したいならさっさとしろよ^^
「ちょっとこれをやってから」「同じことならこれもやって」「ああ、あれやってなかったらバカにされるな」
「ま、人生長いし、もうちょっといいよね」とかもうナメてるとしか言いようがない。
そんなやつは用事ばっかり増えていつの間にか死んでしまうんだよ。バーカ。
火事で逃げるやつが「ちょっと待って」とか言うか? 助かりたかったら一心不乱に全部投げ捨てて逃げるだろうが。
命も一緒。死は待ってくれない。むしろ水害火災よりも急にきちゃう。
そうなったら親、子、恩人、云々全部捨てることになるんだよ。わかったかバカ^^


【第60段】★
真乗院に、盛親僧都っていう天才がいた。芋頭ってのが好きで、いつもそればっかり食ってた。
講義のときでも大きな鉢にてんこ盛り。膝もとに置いて食いながら本を読んでたとか。
病気になったら1、2週間くらい治療とか言って、また芋頭ばっかり食ってんのwwwwwwww
で、それでたいがいの病気治してんのwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いっつも独り占め。誰にもあげない。
超ド貧乏だったから、師匠が死ぬときに200貫と寺ひとつくれたんだけど、寺を100貫で売って、
合計300貫を芋頭の代金ということにして、京都の知り合いに預けて毎回10貫ずつ取り寄せて
芋頭を買ってたって。結局芋頭代で300貫終了wwwwどんだけwwwwwwwwwwww
この僧都、とある法師に「しろうるり」って名前をつけたんだけど、「何それ」って聞かれたら
「俺も知らねwwwwこの法師に似てるやつじゃないのwwww」だってwwwwwww
で、この僧都、イケメン、力持ち、大食漢で大天才、弁舌さわやか、宗の中心的存在で
寺からも信頼が厚かったんだけど、結構世間をナメてたっつーか、もう自由勝手。
人の言うことも聞かない。ご飯も自分のとこにきたらさっさと食う。みんなで食うとかそんな気まったくなし。
食いたいときに食い、寝たいときに寝る。大切な用事でも全然関係なし。
目が冴えてたら全然寝ない。歌でも歌いながら外をブラブラしちゃう。
そういうDQN全開の生活だったんだけど、別に誰も何も言わなかったって。
はいはい、人気者はいいよねー。


【第61段】
お産のときに蒸篭を落とすのはただのおまじない。胎盤がなかなか降りてこないときだけやることね。
普通に降りてきたらやる必要ないから。
ま、一般から広まったことだしね。何の根拠もないし。大原の蒸篭を使うんだって。
宝蔵にしまってある古い絵に、貧乏人の出産シーンで蒸篭を落としてるとこが描いてるんだって。


【第62段】
延政門院がロリっ子だったときに、お父さんの御所に行く人にことづけとして詠んだ歌
二つ文字:「こ」
牛の角文字:「ひ」
直ぐな文字「し」
歪み文字:「く」
とぞ君は覚ゆる
延政門院ってお父さんっ子だったんだね^^


【第63段】★
正月8日から始まる阿闍梨、昔盗賊に襲われたからっていうことで、最初は警護程度だったのに
今じゃ兵士まで集めてものものしくなってる。
一年の初めの儀式なんだから、兵士なんか入れちゃだめだろ。


【第64段】
五つ緒の車は誰が乗るとか決まってなくて、役職極めたらみんな乗るってさ


【第65段】
最近の冠は高いね。昔の冠持ってる人は継ぎ足して使ってるもん。


【第66段】
岡本の関白家平が、花盛りの梅の枝につがいの雉を2羽くくりつけてくれというのを
御鷹飼、下毛野武勝に言ったら、「花に鳥? しかも2羽? 無理ッスwwwサーセンwww」
なんて言われた。
しょうがないから料理人だの何だのにやりかたを聞いて回ったけど誰も知らないとのこと。
「じゃあお前やって見ろよ」と武勝に丸投げしたら、枯れた梅の枝に1羽だけちょんとつけて
渡された。
以下ずっと武勝のターン
「柴とか梅なら、つぼみか枯れた枝につけます。五葉の松でもいいっす。
長さは6から7尺、枝を斜めに切って、裏返したあと5分に切ります。
そして、真ん中あたりに鳥をつけます。
あ、そうそう、踏ませる枝もあります。割れてない藤を2箇所とかいいですね。
つけねの羽の長さくらいに切って、牛の角みたいに曲げます。
で、初雪が降ったらそれを肩にかけて中門からよそよそしく入るわけですよ。
通るのは軒下の石畳で、雪に足跡なんてのはNG。
足のうえの毛をちょっと散らして、二練の御所の欄干へとかけておきます。
ご褒美の衣装をもらったら、肩にかけてお礼を言って帰ります。
あ、初雪って言っても鼻緒も隠れない程度の雪だったら言ったらダメですよ。
ちょっと薀蓄を言うと、鷹というのは弱腰の雉を狙って捕るものなので、足の上の毛をちらすんです。
こうしたら鷹が捕まえたように見えるでしょ」
花のついた枝に鳥つけたらいかんとか意味分からん。9月くらいに造花に雉をくくりつけて
君のために折った花、季節とか関係ないよね
なんて歌ったとか伊勢物語に書いて……造花、だと?


【第67段】
賀茂の岩本神社と橋本神社は、それぞれ在原業平と藤原実方を祭ってる神社なんだけど、
どっちがどっちか分からん人が多いって。で、俺もわかんなかったから、行ったときに
宮司のじいさんに聞いてみたんよ。そしたら
「藤原実方は御手洗に人影が映るとこだから、橋本は水の近いところと覚えてます。
吉永和尚でしたかな、
月とか花が好きだった在原業平はここにあり原、なんちゃって
なんて歌ってたのは岩本神社でしたけど、そういう話ならあなたのほうが知ってるでしょ」
って。やるじゃん。
今出川院の近衞をやってた人かな、歌集とかによく載ってる人なんだけど、若いときに
百人一首の歌をこの神社の水で書いて納めてたって。いい歌多いよ。マジやるじゃん、って感じ。


【第68段】
筑紫のなんとか押領使ってのが、薬になるって大根を毎日2本焼いて食ってたって。
ある日、人が出払った隙に敵が攻めてきたらしいんだけど、兵士が2人ひょっこりでてきて、
敵を撃退した。
その何とかが不思議に思って「誰だ、なぜ俺を助けた」と聞いたら
「ふふ、俺たちは大根。貴様が毎日おいしく食ってくれたお礼だ。これからも食ってくれよ。アディオス!」
といってどっかに行ってしまった。
おまえら大根食えよ、こういうこともあるんだからwwwwwwwwwwwwwww


【第69段】
書写山の性空上人は、法華経を何回も何回も何回も(ry読んで六根が清浄になったって。
その人が旅の途中で小屋に泊まったとき、豆殻を焼いて豆を煮てる音が聞こえてきたのを
「もとは兄弟、でも今自分を焼いて俺を煮てる。辛い目にあわせてくれるよな、殻 だ け に」
と言ってるように聞こえたんだって。
で、焼けてる豆殻の音は
「俺だって好きで燃えてるわけじゃないんだぜ、不可抗力ってやつだ。わかるな?」
と言ってるように聞こえたんだってwww


【第70段】
元応の大嘗会の最中の話ね。清暑堂での音楽会、玄上という楽器がなくなってたときに、
菊亭右大臣は代わりに牧馬を弾いてたんだけど、席について柱を探ってみたら、1つ落ちてしまった。
持ってた接着剤を使ってみたら本番前に乾いてなんとかなったらしい。
何か恨みでもあったんか知らんけど、客に紛れこんでた顔を布で隠した女がこっそり外して
またもとのとおりに置いてたってさ。


【第71段】★
名前を聞いて何となく思い出せるんだけど、見たときに想像してた顔してる人はまずいないよね。
昔の話を聞いても、近所でそんなことがあったような気がするし、
登場人物も自分の知ってるやつにいるような気がするんだけど、もしかして俺だけ?
それとか、たった今誰かが言ったこととか見たものに何かデジャヴを感じ時があるんだけど、
俺だけじゃ……ないよね?


【第72段】★
ウザいもの。部屋に家具置きすぎ、硯に筆置きすぎ、持仏堂に仏置きすぎ、
庭に石とか木を置きすぎ、家にガキが多すぎ、しゃべりすぎなやつ、
願文に自分の善行を長々書いてるやつ。
文書入れに手紙が一杯入ってるとか、はあんまりウザくない。あと塵とか積もっても所詮塵だよね。


【第73段】★
世間に出回ってる話はたいがいうそ。真実はつまらないんだろうね。
大体話って尾びれつくじゃん。時間が経ったり場所が離れたりしたら尾びれがでかくなるじゃん。
それを記録とかしちゃうやついるじゃん。で結局事実になっちゃう。
プロの技とかさ、クソ素人どもは騒いで神扱いしちゃうじゃん。
わかってるやつは信用しないっつーの、見たらわかるっつーのwwwwwwww
ばれるとかばれないとか考えないでデタラメばっかりはいてるやつってさ、ソース出せってのw
で、うそっぽい話をちょっとかじってさ、いかにも得意げに話すやついるじゃん。
お前マジで信じてるのって思うよね。信じてないクセにもっともらしくしゃべるじゃん。
滑稽通り越して怖いよね、マジで。
自分の名誉を守るために人がついてくれたうそとかはさ、誰もムキになって否定しないじゃん。
笑えるうそとかは自分だけ否定するのも気が引けるじゃん。で、聞いてるだけなのに証人になってさ、
で、いつの間にか事実になっちゃうの。
もうね、マジでうそ多すぎ。珍しいこととかまずないものと思っていいくらい。カスどもは驚きの事実ばっかり
持ってくるけど、そんな話ないっつーのwww普通はそんな話しないのwwwwwwwwwwwwww
あ、例外はありね。仏神の奇跡とか高僧の伝記とか。どっちでもいいって言えばどっちでもいいけどさ。
別に「な、なんだってェー!!」とか言わなくていいからさ、ま、適当に信じとけよ^^


【第74段】★
アリみたいにあっちこっちに走る。貴賎関係なし。年齢も関係なし。行くところと帰るところがある。
夜寝て朝起きる。何やってんだろうね。何かセコセコ生きてんの。
そうやって生きてさ、結局いつか死ぬんだろ。しかもそういうのは知らんうちにさっさと来るんだろ。
おまえらそれで楽しいの? バカはさ、死ぬのが怖くないんだよね。目先の欲に目が行ってさ、
死ぬとか考えないの。で、バカは死を悲しんじゃうの。
人間いつか死ぬの。そういう理屈なの。いい加減分かれよ^^


【第75段】★
妄想できない奴って何なの? 一人の世界とか最高なのにね。
社会に出たら心はチリで汚れて、人に関わったら話を合わせないといけない。
Hしたり言い合いしたりうらんだり喜んだり……。
そんなこんなでゆらゆらして、でもところどころで人生の選択せまられて損得で決めちゃう。
もう酔っ払いと一緒、酔っ払いが見てる夢みたい。走り回ってる割りには何もなく時間ばっかり過ぎるとかみんな一緒。
極めるとかじゃないけど、三次元を捨てて妄想の世界に浸ってたらとりあえず幸せじゃん。
「生活、人事、技術、学問の因縁を捨てろ」って摩訶止観にも書いてあるじゃんwwwww


【第76段】
有名な人の慶弔事で、人がいっぱい集まってる中で、坊主が混じってウロウロしてんのw
何やってんのカスって感じwwwwwwww
坊主ならそういう俗っぽいことすんなってのwwwwwwwwwwwwwwww


【第77段】★
巷のうわさ話とかに全然関係ないやつがしゃしゃり出てきて、あちこち言いふらしたり聞いて回ったりするじゃん。
あれはいったい何なの? アホなの?
人事を自分のことみたいに知っててさ、お前何でそこまで知ってんの?って言いたくなるやつ。
そういうのがあちこち言いふらしてんの。田舎の坊主とかにありがちだよねwwwww


【第78段】★
最近のトレンド? 流行? 追っかけてるのを見たらバカとか思っちゃう。
こういうのにうとい人のほうがむしろ知的だろwww
新参に対して超ローカルな話題とかスラングで会話しちゃってニヤニヤしてんの、
社会不適格者によくあることだよねwwwwwwwwwwwwww


【第79段】★
何でも口挟んじゃう痛い子いるよね。知ってる奴はわざわざ言わないのにね。
田舎モンとか知ったか多いよねwwwwww
聞いてるほうが痛々しいっていうか、厨二病全開すぎwwww
ま、知ってても余計なことはぺらぺらしゃベんなっつーこった。


【第80段】★
だいたいみんな関係ないこと好きだよね。法師は法師のクセに武術かじってみたりとか
逆に兵士は弓の使い方も知らんクセに仏法をかじってみたり連歌とか楽器とかやっちゃうの。
お前ら本職もへたくそなクセに笑いのネタばっかり増やすなっつーのwwwwwwwww
法師だけじゃなくて上達部とか殿上人にも武術かじってるやつ多いでしょ。
百戦百勝でも武の誉れとかないんだよ。運良く勝ってハイ、勇者とかゴロゴロいるじゃん。
武の誉れってのはね、武器弓尽きてそれでも最後まで戦って、潔く死ぬ。これなんだよな。
生きてるクセに武勇伝なんか語るなってのww
っていうか武術とか野蛮だから専門以外は手ぇ出すなよwwwwwwwwwwww


【第81段】★
屏風とか障子の絵がへたくそだったら、見苦しいっていうか、家主の人格疑っちゃうよね。
そういうやつに限ってだいたい趣味の悪い調度品使ってんの。いいものを使えってことじゃないんだよな。
わざと体裁を崩したりとかさ、余計なオプションつけてみたりさ、よくわからん工夫しちゃってんの。
古くて質素で安くて長持ち、こういうのがいいものって言うんだよな。


【第82段】
「表紙が薄絹だと傷むのが早くて困る」これは素人。たとえば頓阿。
「薄絹の表紙で上下がほつれたとこ、螺鈿の軸貝が落ちた後ってのがいい」これ最強。
何冊かまとめた草子とか同じじゃないとダメとかいうやつには弘融僧都の言葉をあげよう。
「ものを一様にするのは素人。不揃いが最強」これ、わかる?
「何でも整ってるのはダメ、全然ダメ。やり残しがあるほうがいい。将来性がある。
内裏を作るときでも絶対にやり残しを作ってる」って誰かが言ってたけど、
確かに昔の偉い人が書いた内外の経典もところどころ欠けてるよね。


【第83段】
竹林院入道左大臣は、太政大臣になるのに何の支障もなかったんだけど、
「飽きた。左大臣でやめちゃおう」とか言ってさっさと出家してしまった。
洞院左大臣も、二番煎じで太政大臣になるまえに辞めてしまった。
「昇った龍は下るのを後悔する」っていうじゃん。満月も欠けるし、盛んなものも衰える。
先が詰まってきたら確かに転落人生の始まりかもしれんね。


【第84段】★
三蔵法師がインドに向かって旅してるときにちょくちょくホームシックにかかってたって。
三蔵もたいしたことねーなwwwwwwwwwwwwというのは素人。
弘融僧都いわく「人間らしくていいじゃん。俺好きよ」
弘融僧都やるじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第85段】★
人にはツンデレ要素があるから、うそとかたまにはあると思う。でも素直クールなのもありだと思う。
普通はできる人を見てちょっとうらやましい、くらいなんだけど、馬鹿は逆恨みして
「どうせ商業主義の偽善者なんだろ」とかくだまいちゃうwww
ほんとバカwwバカ丸出しwwwwwwww
この手の馬鹿は治らないwwもう手遅れwwちまちま小銭稼いで一生バカやってろwwwwwwwwwwww
道端で⊂二二二( ^ω^)二⊃とかしたら、こいつはバカ決定。
俺は悪い奴だぜとかいきがって人殺したら犯罪者。
馬だって駿馬になる努力をしたら駿馬になる。国家一種狙ってたら地方の公僕くらいにはなるよね。
バカでも死ぬ気で勉強したら賢いって言っていいかも(笑)ですwwwww


【第86段】★
惟継中納言はハイパーロマンティストで一生涯のベジタリアン。
お経を読み読み寺法師の円伊僧正と同居してたんだけど、文保の時に焼き討ちにあって
寺がなくなった。そのときの惟継中納言の言葉
「寺法師って呼んでたけど、寺がなくなったからこれから法師って呼ぶね」
なんという鬼才wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第87段】
DQNには絶対酒を飲ませてはいけない。
宇治に住んでた男が、京都の具坊主っていうのと小舅の関係だったから仲良くしてたって。
その男、あるとき具坊主を迎えに馬をやったんだけど、長い道のりだったろうからってことで、
具坊主がその馬の口取りに酒を出したんだって。
その男は受け取った酒をがばがば飲むし、太刀とか持っちゃってちょっと頼もしく見えたようだえど、
道中、木幡のあたりで兵士を大勢つれた奈良法師に出会ったとき、この男がいきがって
「こんな日暮れにこんなところで何やってんだ? あぁ?」なんて言って太刀まで抜いて絡むもんだから
相手の兵士も太刀だの矢だので戦闘準備。あわてた具坊主は手をすりすり
「スンマセン、こいつ酔っ払いで、ホントスイマセン」
と平謝り。兵士は笑いながらとおりすぎてしまった。すると男は具坊主に向かって
「てめぇ、俺が酔ってるとかナメてんのか? あ? せっかく抜いた太刀が無駄じゃねーか、カスが」
と言って、具坊主をメッタ切り。
それから「山賊が出たぞ」とか叫んじゃって、あわててやってきた近所の人たちに
「俺が山賊なんだぜ、ハハー!」なんて叫びながらひとり無双乱舞。
結局フルボッコにされて縛り上げられた。
で、馬は血だらけになって宇治の家についた。主人びっくり。すぐに人を使って捜索させたら、
梔原で倒れてるのを発見して何とか連れて帰ったって。
命は助かったけど、腰とか切られて半身不随になったってさ。


【第88段】
ある人が、小野道風の書いた和漢朗詠集ってのを持ってるのを
「疑ってるわけじゃないんだけど……四条大納言が選んだものを小野道風が書いたって
ちょっと時代が違うんじゃ……ないのかな? かな?」と言われたので
「だから珍品なんですよ」と言ってそれこそ大切にしてたってさ。


【第89段】
「山奥に猫またって化け物がいて、人を喰うらしいぜ」
「バッカ、猫またくらいそこらへんにいるだろ。年食った猫が猫またになって人を喰うんだよ」
という会話。とある何とかっていう連歌マニアの法師がそれを聞いて、
「マジ? ヤベェじゃん」とか思ってたって。
で、その法師がある日夜中まで連歌をやった帰り道、小川のあたりでキラリと光るまなざし。
うわさの猫またここに参上、ターゲットはもちろん法師。喉元をめがけて突っ込んでくる。
法師涙目、もう足もがたがた。小川に転がり込んで
「ね、ね、猫まただぁー!」(ジャーン、ジャーン)
と叫ぶもんだから、近所の人がびっくりしてやってきた。
で、みんなで法師を川から助け出したんだけど、連歌の賞品とか全部びしょびしょ。
まあそれでも危機一髪で助かったとフラフラ家に帰りついたって。
結局、何とか法師の飼い犬が飛びついてきただけでした。ちゃんちゃん^^


【第90段】★
大納言法印のパシリの乙鶴丸は、やすら殿という人間と知り合いで、いつも遊びに行ってた。
ある日帰ってきた乙鶴丸に、法印が「どこに行ってたんだ?」と聞いたところ「やすら殿のとこです」と答える。
「そのやすら殿ってのは男か?それとも坊さんか?」と聞いたら、袖をすりすり「えっと、頭は見てません」だって。
何で頭見えねーんだよwwwwwwwwwwwwwww


【第91段】★
赤舌日っていうのは、陰陽道では何にもない日。昔は厄日でも何でもなかった。
最近じゃね? 厄日とかになったのって。
それで何もうまくいかないだのやることなすこと全部ダメだの得たものはなくすだの
バカじゃねーのwwwwwwwそんなやつは吉日選んだってダメだってのwwwwwwww
いいか、この世は変化の連続、あると思っても存在しない。はじめはあっても終わりはない。
望みはかなわない、欲は消えない、人の心は常にゆらゆら、すべては幻みたいに移りかわる。
とどまるものなんか何一つないってのにこの理屈が分かってない。
「吉日に悪事は必ず凶、凶日に善行は必ず吉」って言うだろ。
要するに吉凶とか人が決めてるんであって日とか関係ないからwwwwwwww


【第92段】★
弓を習ってる人が、2本持って的に向かったって。そしたら師匠が
「カス初心者は2本も持っていくなよ。次があるとか思ったら気が緩むからな。
毎回1本、次はないと思えよ」だって。
たった2本なんだけどね、しかも師匠の前で失敗とか考えないじゃん、普通。
でも師匠はちゃんと見抜いてる。こういう考えっていろいろ当てはまるよね。
勉強しようと思ったら、だいたい朝は夕方しようとか、夕方は夕方で明日しようとか思うじゃん。
で、まあまあのんびりやろうとか思うじゃん。もう一瞬の油断とかそれ以前の話だよね。
結局一念発起ですぐに行動! とかはなかなか難しいわけで^^;


【第93段】★
「牛を売ってた奴がいてさ、その牛を買う人が明日金持ってくるって話になったんだけど、
その日の夜に牛が死んだってさ。いや、買おうとしてた奴はラッキーだったよな」なんて話てた人がいた。
そこでちょっと痛い子が登場「売るほうは損してるように見えるけど、実は得してるんだよ!」
「な、なn(ry」「いいか、自分の死ぬ時期がわからんというのはこの牛も一緒。俺らも一緒なわけだ。
で、牛は死んだけど売る奴は生き残った。これはすごいことだぞ。牛代とか知れてるじゃん。
命拾いしてるんだよ?損なわけないだろ」なんて言っちゃうもんだから
「それ誰でも一緒じゃんwwwwww」とフルボッコwwww
でもその痛い子の次の言葉「いや、だからさ、死ぬとか怖いじゃん?命とか大切じゃん。
だから生きてることに感謝して楽しまないとダメっつってんだよ。ダメな奴はこういうことがわかってないから
ダメな生活を送るんだよ。ね、ボケッと生きてて死ぬ間際に死ぬのが怖いとかバカじゃん。
バカっていうより、わかってないじゃん。死ぬのが怖くないとかうそじゃん。
怖くないって人がいたらすごいよ。まあ、でもそれが真理かも知れないけどさ」
もうねwwwwもうねwwwwwwもちろんフルボッコwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第94段】
常盤井の太政大臣が宮中で仕事をしてたとき、勅書を持ってきた北面の武士が馬から下りたって。
それを見て太政大臣は
「北面の何とかは勅書を持ったまま馬から下りるバカなので、クビにしてくれ」
と言ったのでそいつクビ。
勅書を見せる時は馬から降りるなってさ。


【第95段】
箱のくり型に紐を通すときはどっちから?職人に聞いてみました^^
A.どっちでもいい。強いて言えば文書箱がだいたい右。手箱はだいたい左。
だそうです^^


【第96段】★
めなもみっていう草があるんだって。まむしに噛まれたときにこの草を揉んでつけたら治るって。
これ豆知識な。


【第97段】★
まとわりついてたら邪魔なものってあるよね。
体にはしらみ、家にはねずみ、国には賊とかね。
あとカスに財産、君子に義理人情、坊主に法ってとこかなwwwww


【第98段】★
偉い坊さんがつらつら書いて一言芳談とかタイトルがついてる草子があるんだけど、
気になった文句をちょっとピックアップ
1、したほうがいいかしないほうがいいか分からないことはすんな
1、極楽に行きたいなら味噌桶ひとつ持つな。経文とか仏さんも簡単なやつでいい
1、世の中捨てたら、何もなくても不自由しない方法を考えながら暮らせ。それが一番
1、上の者は下の者、頭がいい奴はバカ、金持ちは貧乏人、才能がある奴は無能な奴の
気持ちになってみるこった
1、仏の道ってのはそんなに難しくない。暇人になって世の中のことを考えないようにする。
これが最初だな
あと何かあったんだけど、忘れちゃった^^;


【第99段】
堀川の太政大臣はイケメン、リア充でハデ好き。次男の基俊に検非違使をやらせてたときに、
「役所の唐櫃が汚い、新しいのにしろよ」と命じたんだけど
この唐櫃は昔から使ってるものでもう数100年くらい経ってる。公用品は古いほうがいいんだから
新しくとかできません。と故事に詳しい役人が言ったので命令取り消しwwwざまぁwwwwwww


【第100段】
久我の太政大臣が殿上で水を飲もうとしたので、主殿司が土器を持ってきたって。
そしたらまがりを持って来いって。で、そのまがりで水を飲んだってさ。


【第101段】
ある人が任大臣の節会の内弁の役をしたときに、内記が持ってた宣命を取らずに壇上に上がってしまった。
めっちゃまずい状況だったんだけど、戻るわけにもいかない。
もうダメっっと思ったところで、六位の外記の康綱が衣被の女官に宣命を持たせて、
こっそり渡したって。よかったね^^


【第102段】
尹大納言の光忠卿が追儀の進行役をやることになったので、洞院右大臣にやり方を聞いてみた。
「そういうのは又五郎先生に聞いたらいいっスよ」って。
その又五郎というのは、公事に詳しいじいさん衞士なんだって。
前に近衞殿が進行役をしたときに、敷物を敷き忘れて外記を呼んでしまってたもんだから
その時に火をたいていた又五郎が「先に敷物じゃね?」とこっそり教えてくれたって。
そういう人がいたら助かるよね^^


【第103段】
大覚寺殿で、殿内の人たちでなぞなぞしてたって。
そこに医者の平忠守が顔を出したので、侍従大納言の公明卿が
「我が国の人間じゃないっぽい忠守ってなんだ?」となぞかけ。
「唐の平氏なだけに唐瓶子」という答えにみんな爆笑www
平忠守はブチ切れて出て行ったってさ。


【第104段】★
人気のない荒れた宿に、訳ありの女が一人隠れ住んでいた。
ある男が夕方、月が出始めたころにお忍びでその女を見舞いに行った。
犬がギャンギャン吠える。中から召使いの女が出てくる。
「どちら様でしょう」
ちょっとしたやりとりの後で奥に案内される。
薄汚れた建物の様子は、その生活ぶりを想像させるに十分だった。
古びた板敷きのあたりにたどり着くと、ここで待っておくように言われた。
しばらく待っていると、落ち着いた、しかし若い女の声で「どうぞ」という声が聞こえた。
ある男は、立て開けの狭い遣り戸から中に入った。
部屋の中はそれほど汚れてはおらず、灯りは遠くからかすかに差し込んでくる程度だったが、
その分家具などがうっすらと綺麗に見え、ずっと焚いていたような香のにおいが心地よく感じられる。
「門はお閉めになって。雨も降っておりますから、御車は中に。お供の方もどこそこにどうぞ」
と女が言う。それを聞いて、「今夜はゆっくり寝られそうだ」などと供がささやいているが、
狭い家なのでほのかに聞こえてきた。
夜中、積もる話をいろいろしていたら、とうとう一番鶏が鳴きだした。それから、これからのことを
話していたら、ところどころから鶏の鳴き声が聞こえてきた。
「もう夜明け。いってしまうの?」
と女が聞く。
夜明け前にそそくさと帰らなければならないわけでもなかったので、男はもうしばらく話していた。
そのうち、戸の隙間から光が差し込んできた。別れ際に一言二言ささやいて、家を後にする。
梢や庭が青みがかった4月の朝。
そのロマンスが忘れられずに、今でも桂の巨木が隠れるまで見送るとか、見送らないとか。


【第105段】
家の北側に雪が残っていて、凍っている。そこに寄せている車の長柄にも霜が降りて輝いている。
夜明けの月がささやかに、しかしはっきりと見える。
そんな人里はなれたお堂の縁側で、イケてる男と女が語らっている。
ストーキングの鬼と呼ばれたこの俺の食指も動くってもんだ。
顔とか姿は合格ライン。周りからはありえないほどいいにおいがしてくる。
話していることがちょこちょこ聞こえてくるのもすばらしかったよ^^


【第106段】
高野山の證空上人が京都に行くときに、細い道で馬に乗った女とすれ違ったって。
そのとき口引きの男がちょっとミスって上人の馬を堀に落としてしまった。
上人ブチ切れ。「お前たいがいにしろよコラ、いいか、俺が比丘ならお前は優婆夷。
優婆夷の分際が俺を堀に落とすとかブッ殺すぞダボが」とさんざんあたる。
それに対して口引きの男が「ちょwwww言ってることがイミフwwwwwwww」なんていうもんだから、
上人ますますブチ切れ。
「バカ、もうバカ通り越して激。激バカ。わかってんのかバカ」
といい感じに散らしたところで言いすぎに気づき、涙目で逃げてしまった。
これはリアルに聞いてみたかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【第107段】
女が言おうとしたことにいい感じの返事ができるのかありえないってことで、
亀山院の時にスイーツな女官たちが、若い男が参上するたびに
「ホトトギスの声を聞かれましたか?」なんてからかい半分で聞いていた。
何とか大納言「自分低脳ッスからwwwwサーセンwwwwwwwww」
堀河内大臣「岩倉で聞いてきましたよ」
そういうのを聞いては「岩倉とかとかがいんじゃない? 低脳とかねーよwwwwwwwwwwwwww」
とか評価しあってたって。
男ってのは、女に笑われないように勉強しとかないといけない。
浄土寺の前関白殿は安喜門院さまが小さい頃からしっかり教育してるから言葉遣いも丁寧だとか。
山階左大臣は、カス女にでもちゃんと気を配ってるとか。
まあ、女がいなけりゃ身だしなみなんかどうでもよくなるよね。
で、男はこんな風にがんばってるわけだけど。女の本性はクズだから。
わがままで貪欲、理屈とか無視で心移りも余裕。言葉の使いまわしばっかりうまい。
些細なことを聞いてみても答えない。警戒してるんだろなと思ったら、
どうでもいいことまで聞いてもないのにべらべらしゃべる。
深いことを考えて表面を飾ってるように見えるから、男より賢いかと思ったら、その飾りもあっさりはがれちゃう。
要するに女はツンデレでバカ。そんなのに付き合ってたら疲れるに決まってんだろ。
ま、女の戯言にいちいち付き合う必要なんてないってこった。逆に賢い女なんかいたってつまらんだけだし。
ただ、イロコイの話は別ね。これはがんばりどころだから。


【第108段】★
寸間を惜しむ人はいない。わかってんのかバカなのかは紙一重だけどね。
バカにあえて言うなら、小銭でも大切にしてたら大富豪の仲間入り。商売人の小銭の執着心とかマジパネェから。
ちょっとくらいって思ってても時間なんかいつのまにか過ぎてしまってるもんだ。
ということで、勉強中のクズ共は先のことなんかどうでもいいから、今の一瞬に打ち込め。
もし誰かが来て「君は明日死ぬ」とか言われてみ? 夕方近い時間からいったい何すんの? 
マジで明日死ぬかもしれないんだよ?
一日生きてて、メシ、トイレ、寝る、しゃべる、歩く、まぁこんなことでえらい時間を使ってしまうわけだ。
で、余った時間とかちょっとしかないのにまったく無駄な使い方ばっかりして、結局一日、一月、一生が終わり。
もうほんとバカとしか言いようがない。
謝霊運は法華経の翻訳とかしてた人だけど、頭にお花畑が広がってるボケナスだったから白蓮社には出入禁止。
やる気がない奴は死んでるのと一緒。何で時間を惜しむか。何の心配もなくのうのうと生きてるだけでいいなら
それでいいけど、やってる奴はやってるよって言いたいだけなんだよ、わかったかクズ共^^


【第109段】★
とある木登り名人、弟子に高い木の梢を切らせてたんだけど、危なっかしくても何にも言わない。
で、終わって軒先の高さまで降りてきたところで「気をつけて降りてこいよ」と言った。
「こんくらい飛び降りてもいいじゃん。何言ってんの?」と聞いたら、
「ああ、枝を切るときとか危ないと思いながらやるだろ、だから別にいいんだよ。
安心したときが一番危ないんだよ。」と教えてくれた。
カスのくせにいいこというじゃない。蹴鞠も難しいところから蹴っていって、簡単なとこだとあっさりミスるもんね。


【第110段】★
双六の天才に勝ち方を聞いてみた
「勝とうとかすんなよ。負けなきゃいいんだから。負けそうな手を考えるだろ、そしたらその手は使わない。
とにかく一目でも負けが遅くなるように打ちゃいいんだよ」
どこの世界でも一緒っつーことだな。


【第110段】★
モノポリーのチャンピオンに、勝つためのセオリーを訊いてみたんだわ。
そしたら、
「勝ちたいと思って打っちゃ…ダメッ…、負けぬ…と思って打つッ…!どう打ったら…すぐにでも負けてしまうか…これをまず考えるッ…
 わかったら…その手は禁じ手…絶対的悪手…ッ!一マスでも差をつけッ…『負け』が遠のく打ち筋ッ…!それが…神の一手…ッ!」
だってさ。

研究や政治も同じことだよね、ちったぁ見習えっつーのwww


【第111段】★
「ひがな一日ゲームばっかりやってる奴は死ねばいいと思うよ」
とある偉い人の言葉です。ありがたく聞けよ^^


【第112段】★
明日遠くに行こうとするやつに、時間がかかる用事頼むバカはいないだろ。
急用抱えてる奴とか鬱入ってる奴とか、他のこと何も気にしないじゃん。
人事とかどうでもいいじゃん。でも誰も叩かないじゃん。
老いぼれとか病人とか世捨て人とかもこれと一緒って思っていいんだよ。
どうせ行事だのなんだのとか簡単に捨てていいんだから。
そういうのをやろうとしたら、あれもしたいこれもしたいだの考え事ばっかり増えて
戯言に埋もれながらいつの間にか年食ってる。
日は暮れたけどまだ先は長い。すでに人生は下り坂。こうなったらさっさとリタイアしようぜ。
信用もいらない、礼儀もいらない。わからん奴は気違いにでもなれよ。常識もない、人情もない。
叩かれてもほめられても無視しとけよ。


【愛113段】★
40超えたおっさんがイロコイに目覚めて、黙っとけばいいのに男がどうのとか女がどうのとか、
調子にのって他人事にまで首つっこんじゃうのが痛々しくて見てらんないwwww
おっさんがゆとりに混じってウケ狙い、クズのくせにまるで有名人みたいに自分語り、
貧乏人が見え張っておごりでオフ会、こういうのマジ痛いからwwwwwwwwwww自重しろよwwwww


【第114段】
今出川の太政大臣が嵯峨に向かってる途中で、有栖川を渡るときに斎王丸が牛車の牛を
水の中に追い立てた。で、牛が入った水しぶきが車の前板までひっかかったから、
為則が「クソガキが、こんな入れ方すんなよ、ボケ」なんていうものだから、太政大臣が逆ギレ
「お前、こいつより牛の扱いわかってて言ってんのか? あ?」と言って為則の頭を車に打ち付けた。
この斎王丸ってのは太秦殿の男子専用の牛飼いで、太秦殿自体が牛飼いの家系だったから
女官の名前も膝幸、こと槌、胞腹、乙牛と牛にちなんだ名前がついてるってさ。


【第115段】
宿河原というところに、ぼろぼろというのがたむろって九品の念仏を唱えてた。
そこにやってきたとあるぼろぼろ、「この中にいろおし坊はいないか」と聞いた。
「あ? 俺だけど、何か用?」
「俺はしら梵字。お前、俺の師匠殺したろ。東の国からわざわざやってきてやったぜ」
「あぁ、そんなこともあったな。いいぜ、相手してやるから表に出な。お前ら、邪魔すんなよ」
そういって二人で外の河原で戦って、相打ちして死んだそうだ。
ぼろぼろってのは昔はいなかったんだけど、最近増えたみたいね。梵論字とか梵字とか漢字とか
言ってたのがはしりみたいだけど、わがままで喧嘩っ早い。
ちょっとDQNっぽいけど何か命知らずなとことかがかっこいいからメモってみた。


【第116段】★
寺の名前とか物の名前とか、昔は普通につけてた。最近はひねってるか何かわからんけど、アホな名前が増えてる。
子どもにDQNネームつけてる親とか何なの?死ぬの?
そういうの、アホがやることだからwwww普通の人はしないからwwwww


【第117段】★
友達にしたらいけない7タイプ。エリート、若者、病気知らず、酒好き、強い奴、うそつき、強欲な奴。
友達にしたいのは3タイプ。ものをくれる人、医者、賢い奴。


【第118段】
鯉のお吸い物食ったら髪がほつれないって。膠作るときに骨使うじゃん。粘りとかでるんだろうね。
鯉は天皇の食事にもでるくらいだから、やっぱいい魚なんだよな。鳥だったら雉かな。
それに松茸なんかが入ったお吸い物ね。これはやばいだろ。もう他の食いもんがカスに見える。
中宮の御殿の風呂にある黒い棚に雁が置いてあったって。それを北山入道が見て、帰ったあと早速報告。
「あんなのが棚にあるとかありえないから。俺だったらブチ切れだから。そこまともな奴がいないでしょ」
ってさ。


【第119段】★
鎌倉に鰹って魚がいるんだって。最近うまいって出回ってるみたい。
ただ鎌倉の古参に言わせれば「わしらの代じゃあんなもんカス扱いで、頭とか誰も食わなかった」そうだ
こんなもんが出回るとか世も末だね^^


【第120段】★
中国産は、薬以外いりません。本も大分ひろまったからコピ本とかも結構出回ってるしね。
中国から日本海の荒波をガラクタ積んでえっちらおっちら来てるんでしょ?バカじゃねーの?
「海外品は宝じゃない」「レア物はほしがっちゃいけない」って中国の本に書いてるじゃんwww


【第121段】★
家畜といったら馬か牛。繋いどくのもちょっと気が引けるけど、必要だしね。しょうがない。
犬は防犯用。人より使えるから飼ったほうがいいね。ま、あちこちにいるからわざわざ飼う必要もないか。
それ以外は飼育禁止な。ケモノが檻、鳥が籠に入れられたらもう自由がなくなるじゃん。
かわいそうじゃん。それを楽しむとか鬼畜じゃん。王子猷は野生の鳥とか獣とかが好きだったの。
飼ってたわけと違うから。
「珍しい鳥とかあやしいケモノは国内持ち込み禁止」って書いてるだろ。


【第122段】★
才能というのは、文章が読めて偉い人の教えを理解できるのが一番。
次は文字をちゃんと書けること。勉強するときいるから。
次は医術だな。人を助けるときとか主人の約に立つときとかは必要だから。
あとは弓とか馬とかの六道。この辺の文武医は押さえといて間違いない。
料理もいいね。うまいもん食ったら幸せになるよね。
あとは細工かな。何かと役に立つ。
それ以外の特技とかクソ役にも立たないからいらない。
詩吟が得意とかいっても、重宝されこそすれ、それで世の中が治まるわけないから。
金とか貴重だけど鉄のほうが役に立つ。つまりはそういうことだ。


【第123段】★
無益なことばっかりやってる奴は、バカとか暇人とか呼んどけばいいか。
会社とか上司とかのせいで仕事が増えることはある。結果的に余った時間とか少ないのはわかる。
でも、ちょっと待ってほしい。生活に必要なものとか、結局衣食住だけでいいじゃん。
飢えもない、寒さもしのげる、台風が来ても平気、別にそれでいいじゃん。
あ、違う。病気にはなるね。病気はヤバいよね。医療は要る。だから衣食住に薬を足した4つがあれば良いじゃん。
これがなかったら貧乏人、あったら裕福、それ以上望んだら成金。こんな感じでがんばったらいんじゃね?


【第124段】★
是法法師は頭良かったんだけど、べつにそんなこと関係なしで念仏唱えて死んでった。
いいね、こういうの。


【第125段】★
四十九日の法事で、ある有名な導師を招いた。
その導師の説法がすばらしくて、みんな涙目で聞いていた。
その導師が帰った後の話。
「いやあ、いい説法だったよね」
「いや、ホントに。さすが顔が狛犬に似てるだけのことはあるね」
一同爆笑。もうちょっとまともに褒めろってのwwwwwwww
あと、人に酒を勧めるときに、自分が飲んだ後に人に勧めるのは剣で人を斬るのと一緒。
剣は両刃。持ち上げてまず自分を斬ったら相手は斬れないだろ。
だから酔っ払ったらもう相手に酒を飲ませることなんかできないってこった」
お前、斬ったことあるんかと言いたい。小一時間ほど問い詰めたい。


【第126段】★
博打で負けが込んできたら、残りをつぎ込むの禁止。いつか勝てる流れが来るんだから。
そういう引き際を知ってるのが本物の博打打ちってもんだ。
ある人の言葉だって。


【第127段】★
直せないものは捨てようぜ


【第128段】★
雅房大納言は賢くていい人だったんだけど、大将になろうとしたところで、院の側近が告げ口。
「院、大変なものを見てしまいました」
「なんだ」
「雅房卿が鷹の餌に犬の足を切っていました。私、中垣の穴から見ておりました」
ということで、院の印象台無し。昇進もなし。
鷹を飼ってるとか思わなかったけど、犬の話はまったくのデタラメだって。
気の毒な話だけど、院の気持ちとしてはやっぱりさすがと思うよね。
生き物を殺すとか傷つけるとか、戦わせて楽しむとか、そういうのは良くないから。
動物の世界を良く見てみたら分かるんだけど、親子、夫婦の絆がある、喜怒哀楽があって
純粋に生きてる。人間なんかよりよっぽどたくましい。
それを苦しめたり殺したりするとか、マジ俺が許さないって感じ。
そういう慈悲の心くらいはちゃんと持っとけよ。


【第129段】★
顔回は、人に苦労をかけないことを身上としていたそうだ。
いじめはダメ、ぜったい。庶民のささやかな夢も奪ったらダメ。
ロリショタをからかってるくそロリコンどもは死ね。お前らと違って子供は純粋なんだよ。
それをよってたかって涙目にしやがって。ぶっ殺すぞ、カスが。
喜怒哀楽の感情とかそりゃ虚構だけどさ、大人でもしんどいじゃん。
体しばくより精神的に叩くほうがしんどいんだよ。病気だってほとんど気からだろ。
薬飲んで汗を出そうっていっても効かないときがあるじゃん。
でも恥ずかしいときとか怖いときとか絶対汗でるじゃん。
ね、精神ってのは深いんだよ。
凌雲観の額を書いて白髪になったやつもいるだろ、つまりはそういうことだ。


【第130段】★
争いもしない、主張も曲げて人に従う、自分のことは後回し、これが最強。
遊びでも勝負事とか勝ったら嬉しいじゃん。負けたらムカつくじゃん。
八百長で負けてあげても嬉しくないじゃん。人を貶めて嬉しいとかダメじゃん。
みんなでワイワイやってようが結局人をたばかって自分が勝つのが嬉しいんだろ。
これもダメ。遊びがマジになって遺恨が残るとか良くある話なんだから。
人に勝とうと思ったら、勉強して勝つのがいい。勉強するってことはいいことを自慢しないで
争いもしないってことを学ぶことだからそれはあり。
利益とか名誉とかを捨てるきっかけも学問の力なんだからさ。


【第131段】★
貧乏人には金、老人には力を提供しようね。それが礼儀だから。
あ、でも無理はしなくていいよ。無理やり要求するやつはただのアホだから。
無理して恩返ししようとかしたって無理なもんは無理だから。
貧乏人が無理したら盗みに走るし、体が弱いクセに無理したら病気になるだろ。


【第132段】
鳥羽の新道は鳥羽殿作るまえから会ったんだよね。
元良親王の元旦の祝いの声がめっちゃでかくて、大極殿から鳥羽の新道まで聞こえてきた。
って李部王の手記に書いてたってさ。


【第133段】
天皇の枕は東枕。日が昇るじゃん。だから孔子も東枕だったって。寝殿のつくりは南向きもあり。
白河院は北枕で寝てたって。
「北は縁起が悪いですよ。お伊勢さまは南にありますし、そっちに足をむけるのもどうかと……」
と誰かが助言したらしいんだけど、お伊勢さんは東南だっつーのwwwwwwwwwwwwww


【第134段】★
高倉院の法華堂の三昧僧で、何とか律師ってのがいたんだけど、ある日鏡で自分の顔を見たら、
あまりのキモさに鬱入って、その後は鏡も見なくなって引きこもり。今は御堂の仕事だけ
ひっそりやってあとはヒキコやってるって。ちょっとワラタwww
頭いい人でも他人のことばっかり言うやつって自分のこと分かってないよね。
お前はどうなんだって感じ。キモいのも、バカなのも、へたくそなのも、底辺なのも、
おっさんなのも、ビョーキなのも、もうすぐ死ぬのも、そもそもカス人生なのもわかってない。
だから人から何言われてるかも分かってない。
まあ、キモいのは鏡見たらわかるよね。あと年は数えたら分かるでしょ。
ま、何も知らんってのはいいすぎかもしれんけど、どうしようもなけりゃ知らんのと一緒でしょwww
別にイケメンになれとか若返れとかいってるんじゃないんだよ。
へたくそなら引けと、年食ったらさっさと引退しろと、バカなら勉強しろと。
ウザがられてるのに人の和に入ってくるのは恥だから。キモいくせに社会に出たりね、
バカのクセにセレブに紛れたりね。
あとへたくそがプロになったりおっさんがゆとりに混じったり。
できんことを望んでできんことを悔しがってこないものを待って人にビビッて媚売ってる姿とか
マジで恥通り越して醜悪だから^^
そういうやつって死ぬことなんてまったく考えてないんだろうねwww


【第135段】★
資季大納言入道というのが、具氏宰相中将に会った時の話
「お前の質問くらいならすべて答えてやるぜ」
「へぇ、そうなんだ」
「ふん、だったら試してみるか?」
「さあね、俺はバカだから大したことは聞けないんだよね。それじゃ、他愛ないことでも聞こうか」
「ハッ! そんなことなら何でも聞いてみろ。何でも答えてやるぜ」
それを聞いた野次馬たちが
「おもしろそうじゃん。それなら御前で勝負しろよ。負けた奴はおごりなwww」
というものだから、御前での勝負になってしまった。
具氏の質問
「小さいときから聞いてて意味の分からない言葉があります。
『馬のきつりやう、きつにのをか、なかくぼれいりぐれんどう』というんですが、これはどういう意味でしょう」
大納言入道は言葉に詰まって、
「は……はは、こ、こんなつまらん質問、こ、答える、価値もないわ」
と言う。具氏のとどめの一言、
「最初から大したことないって言ったじゃないですか」
ということで大納言入道の負け。さんざんおごらされてしまいましたとさ。ちゃんちゃん^^


【第136段】★
医者の篤成が後宇多法皇についていたときの話。食事が運ばれてきたので
「今やってきた食事について、文字でも効能でも何でも聞いてください。すべて答えてみせます。
草子で確認してもらっても結構です。間違いはありません。」と言った。
すると六條故内府がやってきて「あ、僕も一緒に勉強しますね」と言う。
「まず、『しお』という字は何偏でしょうか」と聞いたので、
篤成は「土偏でしょう」と答えた。
「ちょwwバカすぎwwwwwもういいから自重しとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
と六條故内府に笑われ、篤成は涙目になって出て行った。


【第137段】★
満開とか満月とかがいいとか言ってるやつはド素人。雨の日に見えない月を思うとかね、
家の中で過ぎた春を偲ぶとかね、こういうのがいいんだよ。
あとはつぼみがついた木とか花が散ったあとの庭とかね。こういうのが通ってやつだな。
歌の詞書きを見てみ。「花見に行ったけど散ってました」とか「用事があって花見にいけませんでした」
とか結構あるだろ。「花を見て」なんてフレーズより多いんじゃないの?
花は散り際、月は沈みかけ。こういうの分かって当たり前だと思うんだけどさ。
バカは分かってないの。「全部散ってるじゃんwwwダメじゃんwww」なんて言ってんの。
ダメなのはお前だっつーのwwwwwwwwwwwwwwwww
何でも始めと終わりがいいんだよ。イロコイでもそう。ハッピーエンドです、ちゃんちゃん、じゃねーんだよ。
こう、会えない寂しさだとか、果たせなかった約束だとか、そういうノスタルジーに浸りながら
眠れない夜をすごす、雲の向こうに面影を探す、あばら家で昔を偲ぶ。これが大人の恋ってやつなんだよな。
月も満月がピッカーって光ってるんじゃなくて、こう、明け方まで待っててやっと出てくる月な。
こう、青っぽくてさ、山の杉の間からチラ見とか、むら雲からうっすら見えるとかさ。これ、これなんだよ。
椎とか樫の濡れた葉っぱに映って光ってるシーンとかマジ感動もんですよ。
わかってるダチに見せたいなぁ。もうほんと都会が恋しいわ。
っていうか月だの花だのは目でみるんじゃないんだよ。心。わかる? 春は家から出なくてもいいし、
月夜も部屋にこもってていいんだよ。むしろそっちのほうがいい。
分かってるやつは控えめに楽しむものなんだよ。仰々しいのは田舎モン。
桜が咲いたらみんなでお花見、飲んで歌ってギャースカ騒ぐ。しまいには枝なんか折りやがってんの。
泉があったら手足を浸す、雪が積もれば足跡をつける。もう見てらんない。
こういうのが祭りを見るときもバカ丸出し。見るものがないからって奥のほうで飲み食い、
碁だの双六だので遊んでる。で、桟敷に誰か立たせて合図させてんの。
行列が来たら来たで我先に桟敷に走ってきて、押し合いへし合い一瞬も見逃すなくらいの勢いでギャーギャー騒ぐ。
で、行列が去ったら次が来るまでまた飲み食い。
都会の分かってるやつってのはまず寝てるね。これ。若いのは仕事で忙しいし、
誰かに付き添ってるやつはわざわざ見ようともしない。


葵祭りを見るときは、夜明け前に車が静かにやってくるところ。誰が乗ってるのかちょっとわくわくするじゃん。
で、見たことのある牛飼いだの下男だのがいるわけですよ。そんなこんなでいろいろ飾った車が通る。これがいい。
で、終わったら終わったでみんなさっさと帰っちゃう。車とかいつの間にかいなくなっちゃう。
簾とか畳とかも全部片付けられちゃう。その後の閑散とした通りね。もう最高に胸キュン。
これを見て初めて葵祭りを見たっていえるんだよ。
そういえば桟敷見てたら結構知ってる人がいるのな。世間って狭いよな。
こいつらが死んでから俺が死ぬってなっても、どうせ大した差はないんだろうな。
大きい器に水を入れてさ、ちっちゃい穴あけるじゃん。ほったらかしてたらいつの間にか水なくなるじゃん。
都の人口考えたら毎日誰かが死んでるわけじゃん。葬式なんて毎日やってるじゃん。
棺おけとか毎日作ってるじゃん。
若いとか健康とか関係なしに死って突然くるじゃん。それ考えたら今生きてるのも不思議じゃん。
人生長いとか考えるのはバカじゃん。
継子立ちってゲームがあるんだけど、たとえたらそれと一緒だね。
双六の石を並べて取っていくんだけど、どの石から取っていくとかはわかんないんだけど、結局全部取っちゃう。
兵士が戦場に行くとき、死を覚悟するから家族とか自分の身とかも気にしなくなる。
世の中を捨てたやつはのんびり庭弄りなんかしちゃってさ、他人事じゃねーっつーの。
お前らにも死は間近に迫ってんの。さっきの兵士と一緒。肝に銘じとけよカスどもwww


【第138段】
賀茂の祭りのあとの葵の花がいらないってことで、御簾の花を全部撤去されてるのを見て
ちょっとやだなと思った。まあ、えらい日地がやることだから文句は言えないんだけどさ。
と思ったら、周防の内侍が
 会った時に一緒に見ようと思って掛けてた葵も枯れちゃった。
ってそういえば詠んでたよね。あれって母屋の簾にかかってた葵のことだよね。
古い歌集にも「枯れた葵にさして遣わせた歌」とかあったよね。
枕草子にも「ノスタルジックなもの。枯れた葵」って書いてたよね。思い出したわ。
鴨長明の四季物語にも「玉の簾に祭りの後の葵がかかってる」って詠んでたよね。
自然と枯れるのすら悲しいんだからさ、そんながっつり取り払わなくてもいいじゃん。
御帳にかかってる薬玉も9月9日に菊に取り替えられるっていうなら、5月5日の菖蒲だって
菊の時期までかけてていいじゃん。
枇杷の皇太后が亡くなったときに、古い御帳に菖蒲と薬玉が枯れたままかかってるのを見て
「季節はずれの枯れた根を見たら声をあげて泣きたくなった」と乳母が詠んで、その返事に
「菖蒲の草はそのままなのに」と江の侍従が詠んだそうだ。


【第139段】
家に植えたい木は待つか桜だよな。あ、松は五葉の松でもいいや。桜は一重ね。
八重桜なんかはもともと奈良にしかなかったのに、最近そこらへんにあるよね。
まあ、でも吉野とか左近はみんな一重。八重桜とかキモいじゃん。なんか変にねじれてるしさ。
あんなの植えてるやつ気違いだろwwwwwww
あと遅咲きの桜もカス。虫とかついちゃうじゃん、もうね、最悪wwwwww
梅はやっぱり白か薄紅。これ。それがちょっと早めに咲いてるとか、重なって咲いていいにおいがするとか
そういうのがいいんだよな。遅咲きとかはダメ。ほら、もう桜の季節じゃん。
桜に混じってちゃっかり咲いてんなっつーの^^そういうのマジでダサいから。
「一重の梅がさっと咲いてさっと散る。これが俺スタイル」とか言っちゃって京極入道中納言は
軒先に一重の梅を植えたって。今でも南側に2本残ってるよね。
柳もいい。4月の若葉とか最高。他の花とか見てらんないもん。
あとは橘とか桂とかかな。年季の入った木がいいね。
草は山吹と藤と杜若と撫子か。あと池なら蓮な。
秋なら荻、薄、桔梗、萩、女郎花、藤袴、紫苑、吾木香、刈萱、龍膽、菊、黄菊、蔦、葛、朝顔くらい。
こういうのが小ぢんまりした垣根に適当についてる。こういうのがいいんだよな。
もうなんかよくわからん外国種とかマジでどうでもいい。見たって何のノスタルジーも感じないもん。
そういう珍しい系のやつとかはボケナスどもが愛でてりゃいーんだよww


【第140段】★
死んだ後財産を残すのはカスがやること。いらんものを持ってたら恥ずかしいだろ。
いいものっていっても、そんなのに惹かれてたこと自体むなしいから。
で、そんなのが大量にあったらそれこそ終わってるから。
どうせ「これは俺がもらうわ」とかいうやつが出てきて醜い相続争いを繰りひろげてくれるんだから。
相続するなら生きてるうちにしとけっての。
生活用品とかなら分かるけど、余計なもんは持っとくなっつーこった。


【第141段】★
悲田院の尭蓮上人は、出家する前は三浦何とかっていう最強クラスの武士だった。
ある日地元の東国の人と話す機会があって、その人が「東国がやっぱいいよ。言ったこと守るし。
都会の奴はどうも口だけみたいな気がするんだよな」とこぼした。
上人は「そう思うだろ? 俺は都会暮らしが長いからわかるんだけどさ、そんなにひどくはないよ。
この辺の人みんな優しいからさ、頼みとかはっきり断れないわけよ。で、なんとなく受けちゃうの。
ただやっぱ貧乏人が多いからさ、やってあげたくてもできないってのが多いんだよな。
東国は俺の生まれだけどさ、ある意味冷たいよ。できんと思ったらあっさり断るもん。
金持ちは多いからその分信用はあるけどね」と、その人に言ったそうだ。
この上人は方言丸出しでちょっといけすかないクソ坊主と思ってたんだけど、これは見直した。
さすがそこらへんのカスと違って寺一つ持ってるだけのことはあるよね。


【第142段】★
バカでもたまにはいいことを言う。
とある田舎もんの強そうな武士が近くの人に子供がいるかどうか聞いたんだって。
その人がいないと答えたら「じゃあお前はダメだ。ダメっていうか人として終わってる。
子供くらい作れよなカス」だって。
確かにそりゃそうだ。こんくらいのバカは子供でも持たないと慈悲ってのが理解できないだろうしねww
親の心子知らずって言うけどさ、やっぱり子供持たないと親の気持ちも分かんないよな。
俗世を捨てた独男がさ、結婚してあれこれ家族計画立ててるのを白い目で見るのもただの嫉妬。
そいつの立場に立ったら、やっぱり親とか嫁とかこどものためなら、極端な話盗みだってやっちゃうでしょ。
あ、だから国はそんな悲しい犯罪が起こらないようにちゃんとしてほしいよね。
人間貧乏すぎたら犯罪に染まるんだから。世の中が不安定で飢えとか凍死とかあったらそりゃ犯罪も増えるよ。
でもそれを罪とか言って罰したらかわいそうっていうか何か違うじゃん。
だからどんな方法でもいいから、ちゃんとリターンは返そうね。贅沢なくしたらそんくらいできるだろ。
で、農業を推奨してたらみんな幸せ。それで盗みまでするやつはとっとと逮捕してやってよ。








【第159段】★
「みな結びというのは、糸の結び目がになという貝に似ているからそういうんだ」とある偉い人が言っていました。

     *      *
  *     +  になとかうそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *






【第170段】★
用事もないのに人ん家には行かないほうがいい。あっても用事がすんだらさっさと帰ったほうがいい。
居座ってもうっとおしいだけ。
面と向かったら何かしゃべらないといけないし、疲れるし、のんびりもできないし、だいたい他にやることあるだろ。
邪魔だったらそういうの言ったほうがいいよ、マジで。
でも暇で暇でしょうがなくて「ゆっくりしていってね!」とか言いたいときは別だよ。いつも白い目ばかりじゃないだろうしね。
暇なときに誰かが遊びに来るのはうれしいもんね。(リア充)
帰ったあと「楽しかった」ってメールが来るのもうれしいもんね。(リア充)





【第182段】★
四条大納言隆親卿が陛下の食事に鮭の干物を持っていったら
「こんな怪しい魚持ってくんなよカスww」なんて言われたもんだから
「別にいいだろ、鮎の干物とかよくでてるじゃん」と言ったそうだ。





【193段】★
バカは人と比べてもバカさ加減がわかるだけ。
ゲームしかできないバカがゲームの下手な人を見て「うはwwwこいつダメじゃんwwww俺すげぇwww」とか
マジでバカさ加減全開でさらしてるだけだから。文科系体育系が互いに叩き合ってんのもバカだからwww
ま、違う土俵の奴と自分を比べるなっつーこった。






【第209段】★
田んぼの所有権争いに負けたカスが「その田んぼを全部刈り取ってこい」と、派遣を出したそうだ。
その派遣、通りすがりの田んぼを片っ端から刈り取っていった。
「おい、そこの田んぼは関係ないだろ」と言われたので
「人の田んぼを刈り取ってこいって言われたんだ、どこ刈ったって一緒だろ」と答えたって。
何という正論wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww





【第212段】★
秋月はいい。マジでいい。違いがわからない奴は死んだほうがいい。





【第234段】★
釣りっぽい質問に対して、知ってるクセにマジレスしないのはよくない。
もっと深く知りたいと思ってるかもしれない。もしかして釣りじゃないかもしれない。全力で釣られてこそVIPだろ。
あんまり世間に広がってないものを、自分が知ってるからって「あいつがあんなことをするなんて……」
なんてメールを送ったりしたら「は? 何それ?」とか聞き返されるだろ。
広まってることだって情報逃してるかもしれないじゃん。だからそういうのはちゃんとわかるように書いてやるのが真のVIPPER。
文章が足りないのは頭が足りないからなんだよwwwww





引用元:

ワラノート 徒然草を現代語訳してみる
http://waranote.blog76.fc2.com/blog-entry-118...


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