[#4646] 【書籍】ヴェニスの商人の資本論＠日記

#4646 【書籍】ヴェニスの商人の資本論＠日記 (2017/07/02)

ヴェニスの商人の資本論 (ちくま学芸文庫) | 岩井克人 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/448008004X/he...

前から気になっていた本。
誰が言ったか忘れたが、誰かがこれを読んで影響を受けたって言っていたので、ちょっと気になっていた。
でも実際読んで良かった。

昔から、よくユダヤ人はお金持ち（銀行家）が多いと言われるが、
その由来は、利子という概念から来るのかもしれない。

例えば、イスラム教はいまだに利子を禁止している。キリスト教も昔はどうやら同胞への利子を禁止していたらしい。
しかし、今お金を払ってでも将来儲けることができると確信できるもの（ビジネス）があれば、
利子を払ってでもお金を借りたい人はいるだろう。
そんなときにやっぱり利子は必要だったりする。

そのあたりを面白く解説してくれていて、良い本だった。

この本は、ヴェニスの商人の話だけかと思ったら、実は、それ以外にもいろいろ話が入っていて面白かった。
パンダの指は5本じゃなくて6本で、実は、6本目の指は指ではなくて、手首の骨が伸びたものとか。
へーへーへーへー。

パンダには指が７本もあった - 動物ネタペディア
http://animalpedia.blog.fc2.com/blog-entry-56...

え、7本？　自分が読んだのは1984年の本ですからね。30年経つとまた新しい情報が出てきますね。笑

あと自分は知らないですけれど、キャベツ人形の話とか。

大ブームを巻き起こしたけどちょっと怖かった「キャベツ人形」 - Middle Edge（ミドルエッジ）
https://middle-edge.jp/articles/1lovV

不細工なのになぜ人気が出たかを解説してます。笑

基本的には経済の本なので、いろんな話が出てきますが、お金と利益の話に絡んでします。
お金というものが物々交換の媒介で、物々交換が等価交換とするならば、
お金を介した物々交換は、価値を交換しているだけだから、誰も得も損もしていないことになる。
じゃあ、利益って何？、利益はどこから来るの？って話が続きます。
そもそも等価交換という前提が間違い説もありますし。
という話と、

あと、そもそもどうやって最初にお金が出来たのかって話。
よく子どもの本には、貝とかデカイ石のお金とか出てきますけれど、
本当にそんなものとみんな交換したの？って思います。
あなたの大切なものをですよ、（まだお金という認識になっていない）お金と交換しますか？ってことですよ。
そんな価値があるかないか分からないものと交換するわけないだろって話で、
じゃあ、お金ってどうやって流通し始めたのか。
これについていろいろ議論してますね。
まあ、大昔のことすぎて、きっとそうだったに違いないということしか言えないのだけれども。
今は、日本国が保証してくれているから、みんな一万円は一万円の価値があると思っているし、
ちょっと前の時代は、金（ゴールド）と交換してくれる保証があったからお金を信じていた。
ホント昔はどうだったんだろうね。

そして、時代は、何の保証もない、何の担保もないビットコインとかをお金で買っちゃう時代だからな〜。
人類って意外と何の価値もないモノにもお金（自分の大切なモノ）を払うものなのかね。

よく分からないな。

そんなこんなで、今後、ますますお金って何？
って時代になりそうですね。
笑

6/3のブン

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追記(2017/07/14-22:29)

http://president.jp/articles/-/22561

お金はどうやって生まれたのかという話が本の中で出てくるが、
そもそも原始的な社会やコミュニティーではお金を必要としないという話が出てくる。これ読んで、やっぱりそうだよな〜って思う。
じゃあ、どうしてお金が発明されるのか。

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『子どもが育つ魔法の言葉』
の記事はこちら(#4748)

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