#3233 貧困という言葉のイメージと実像@日記 (2013/08/03)

この前ラジオで誰かが言っていたが、
「アフリカやアジアの、いわゆる発展途上国の貧しい国の子どもたちを
いろいろ見てきたけど、
なぜか分からないけど、そういう国の子どもたちっていうのは、
元気いっぱい出し、明るい。
それに比べて、
日本に帰ってきて、日本の子どもたちを見ると、
豊でモノもたくさんあるはずなのに、
あまり元気がない気がする」



日本において、もはや餓死する人はほとんどいない。
最近だと新宿の駅のまわりにもホームレスがいない。
ちょっとホームレスはさておき、
日本の現代の貧困とは何か?

「若者は、物が溢れた豊かな時代に生まれて、苦労も不満もなく育ってきた世代」というイメージ - yuhka-unoの日記
http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20121004/1349...


引用:

もうひとつ指摘しておきたいことは、昔の貧困と今の貧困は違うということだ。昔の貧困は、例えるなら、母さんが夜鍋をして手袋編んでくれるようなものだ。なぜ夜鍋して手袋を編まなければならなかったのか。それは、手袋が100均で売っていなかったからだ。だから自分で作るしかなかった。今の時代は、自分で毛糸を買ってきて時間をかけて編むよりも、100均で買ってしまったほうが安い。

現代の貧困は、100均の手袋しか買えないというものだ。手袋が100均で買えるほど「物」は溢れているが、100均の手袋しか買えない生活は、豊かとは言えない。100均の手袋しか買えない貧困というものがイメージできるかどうかが、現代の貧困、現代の若者が抱えている問題を感じ取れるかどうかだと思う。

不安定な非正規雇用で働く人にとって、携帯は必需品だ。携帯がないと仕事ができない時代になっている。昔は携帯がなかった。今は携帯がある。確かに「物」はあるが、豊かな生活とは言えない。

現代のホームレスは、ネットカフェ難民だったり、見た目は清潔なビジネスマンだったりと、一見ホームレスとわからない格好をしている人が少なくない。今までのホームレスのイメージだけで世の中を見たのでは、現代のホームレスについてわからない。

昔の貧困と今の貧困は違ってきている。貧困のイメージが、母さんが夜鍋をして手袋編んでくれたようなものだけしか想像できない人は、今の若者、ひいては今の社会が抱えている問題はわからないだろう。



9/21のブン


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