[#3262] 「風立ちぬ」というか未来から過去への言及について＠日記

#3262 「風立ちぬ」というか未来から過去への言及について＠日記 (2013/08/24)

日本人の生活様式や社会そのもの、
そしてそれに伴う人生の生き方がここ100年でダイナミックに変わっている。
だから、自分は、
戦前の日本人の考え方、
戦後直後の日本人の考え方、
復興時、バブル時、そしてデフレ時など、20年単位で、
もはや別の文明だったんじゃないかくらい、
それくらいまったく違うんじゃないかな・・・。

#2323 名言＠日記 - HE PROJECT3 2011-04-22
森毅も言ってる
「いまや人生は80年ある。
これをひとつのテーマで生きるには長すぎる。
20年くらいのスパンで、それぞれ全く別のテーマで4回生きた方がいいんじゃないかな」

今回の宮崎駿の映画「風立ちぬ」は、
子ども向けアニメじゃない点、
ファンタジーじゃない点（ファンタジーか）、
戦争チックな側面、
過去の日本が今の日本と違いすぎて若者がサッパリ理解できない点など、

いろんな人がいろいろ参戦してきて、
評論したいところ、
クレームしたいところなど、
いろんな突っ込みどころが多く、
ハッキリ言って槍玉になっている。

特に「風立ちぬ」の話かなと思いつつ読むと、実は戦争に絡ませて、戦争の話をしたいだけの文章とか。
自分が思うに、風立ちぬは戦争の映画ではないと思うんだけどな〜。

『飛行機の設計が大好きで大好きで。以上！』
という映画だと思うんだけど。
(^_^)

で、例えば、恋愛について

『風立ちぬ』を見て驚いたこと - sombrero-records.note
http://blog.goo.ne.jp/sombrero-records/e/fc08...

↑上でもいろいろ書かれているけど、
薄情だとか、美しいから好きだとか、そればっかりで、愛じゃないって主張。

それはその通りなんだけど、
でもそれは、現代からの視点であって、
本当に薄情なのか、愛はなかったのか、彼女は不幸だったのかは不明だし、
想像するしかない。

昔の日本には亭主関白っていうのがあったらしいし、
昔の日本は、自分の結婚式で初めて結婚する人に会うとか、
そういう文化だから。

そういう当時の日本の文化背景を考えると、
風立ちぬのような恋愛であっても、お互いが幸せだったことは十分あり得るんじゃないかと。

今の感覚だと、おかしいと思うかも知れないけど、
そういう文化、そういう恋愛感情の表現で、
それが普通というか、それが心地よい時代があったのだから、
その視点で見ないと、
リアリティーがないとか、不平不満はいくらでも言えると思う。

そういう意味では、
古代ローマでトラと人を戦わせていたことについて、
人権を軽視しているとか、野蛮だとか、
現代社会ではあり得ないとか、
って言ったり、思ったりするのは自由だけど、
その感想に何の意味があるのか。

それから最近だと、
戦争もそう、
戦争体験者もどんどんいなくなって、
戦争を語る側（テレビや映画のディレクタ）も戦争を体験していないし、戦争を知らないし、
戦争を聞く側も、もちろん知らない。

知らない人どうしが、戦争を語っている。
その戦争って何なのか？
もはや最近あったリアリティーのある大事件ではなく、
本（歴史資料）の中でしか存在しないファンタジー（歴史小説で感動しているの）と一緒になってしまっている？

第二次世界大戦の話を語るとき、それは関ヶ原の戦いを語るような感じに、どんどんなっていくのかな〜。

過去のことをについて言及する場合、
現在の人が言及しているわけだから、
過去のことであっても、それは現在での解釈になる。

まあ、そもそもとして、
70歳のおじいちゃんの語る過去の日本と、
それにリアリティーもなければ共感もできない若い人の構図は、
まあ、そうかな〜って気もする。

まあ、みんな「風立ちぬ」を見てさ、
あーでもない、こーでもないって言いたいだけなんだよね〜。
でも、
これだけみんないろいろ言いたくなるってことはさ、
やっぱりそれだけ何かが強烈なんだよな〜。
本当につまらない映画だったら、みんな語らないからね。

ま、いいんじゃない。
(^_^)

10/20のブン

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『デービッド・アトキンソン新・観光立国論』
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