ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書) | 立花 隆・佐藤 優 |本 | 通販 | Amazon
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二人が宗教、政治、思想・哲学、歴史、科学について語りつつ教養書400冊オススメしている本。
正直、彼らのオススメ本を読みたいと思っても、まあ、読めないだろうね。
興味がないのと、難しそうだよね。
それにしても二人の知識量は半端ないですね。
そして面白いのは、同じ本について、まったく異なる意見の場合がありますね。
例えば、カントの純粋理性批判について、佐藤は読んだ方が良いって言って、
立花は読まなくて良いって言いますね。
カントのいう純粋理性(感覚や経験に寄らない先天性認識能力)は、実は存在しないことが20世紀になって分かった。
人間の意識(認識)に対して、センサー、つまり感覚をドンドン取り除いていくと、
意識というものがドンドンなくなるそうです。
人間から視覚を取り除き、聴覚を取り除き、味覚、皮膚感覚、などなど、そうやってセンサーを取っていくと、
意識というものが、ドンドン減っていく。
意識があってもぼんやりしたものになる。
最終的にセンサーがなくなると、意識というものが崩壊すると。
だから、
感覚や経験に寄らない先天性認識能力というものなど、そもそも存在しないというのが、
現在の研究者の間でのコンセンサスになっている。
だから、
感覚や経験に寄らない先天性認識能力があるという前提で始まっているカントの本を読むことにどれだけの意味があるのかと。
また、
彼らが言うには、日本人に一番足りない教養は地政学だそうです。嘘かホントか知りませんが。
戦後、戦後教育の上で、削除された項目。日本以外の国では、ものすごく熱心に教育されているのに。
宗教の話でいえば、
なぜこの世に悪があるのか。全知全能の神がこの世界を作ったはずなのに。
そして、神が悪を作ったとするならば、なぜ神はその責任を負わないのか。
それに対して教会は、矛盾しない良くできた答えを持っている。
「神の収縮」という概念。
すごいな〜。
また、宇宙について、人類は全部分かった気になっていたけれど、宇宙の物質の4%しか分かっていなかったことが分かった。
20数%は、ダークマターというどこにあるかよくわからないけれど、星の軌道を考えると存在自体は分かっている物質(重力があるもの)。
残りは、宇宙の膨張速度から考えると、星の重力(宇宙の収縮)を打ち消す何かが必要で、
そのエネルギーの存在が要請されるけど、何なのかよくわからないもの(ダークエネルギー)。
エネルギーなのか物質なのかすらよく分からない。
またオススメ書籍の「オススメ」の意味が、これは良い本だから読めではなくて、
現在においては、間違ったことが書かれているんだけれど当時はみんな真面目にこれを信じていた本で、
当時の人々を理解する上で重要だから的な意味のオススメもあってなるほどーって思う。
3/19のブン
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追記(2019/02/16-17:34)
「ダークマター」の正体に迫れるか? 宇宙の謎を巡る研究に方向転換の動き|WIRED.jp
https://wired.jp/2019/02/11/for-dark-matter-h...
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『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』
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