[#5007] 【書籍】異文化理解力＠日記

#5007 【書籍】異文化理解力＠日記 (2018/06/23)

異文化理解力――相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養 | エリン・メイヤー, 田岡恵, 樋口武志 |本 | 通販 | Amazon
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なかなか面白い本でしたね。
文化差っていったら、まあ、有名なのは、ハイコンテクスト文化かローコンテクスト文化かどうかってヤツ。
何でも明確化、言葉の裏の意味がない、言葉は文字通りでそれ以外の意味はない、
文脈を読むとか、空気を読むとか、そういうのがまったくない文化（ローコンテクスト）と、その逆の文化だね。
日本は、完全にハイコンテクストだね。アメリカとかがローコンテクストと言えるかな。

これは、良く出てくるので、これを知っている人はたくさんいると思うけれど、ここから先が、違ってくる。
このような指標が8個くらい出てくる。

「コミュニケーション」：ローコンテクスト　〜　ハイコンテクスト
「評価」：直接的なネガディブフィードバック　〜　間接的なネガディブフィードバック
「説得」：原理優先　〜　応用優先
「リード」：平等主義　〜　階層主義
「決断」：合意思考　〜　トップダウン式
「信頼」：タスクベース　〜　関係ベース
「見解の相違」：対立型　〜　対立回避型
「スケジューリング」：直線的な時間　〜　柔軟な時間

それぞれについて語っていて、どれも興味深い。
まず各国をマッピングする。そうすると、線上に各国が並ぶ。
もちろん、なんとなくであるが。
そして、それぞれの指標で、各国の並び方は異なる。そりゃそうだよね。
それはそれでへーって思うこともいろいろあるのだが、
さらに、これらから2つを選択して、平面にして、各国をマッピングすると、
また違った何かが見えてくる。
例えば、「リード」と「決断」をとれば、多くの国が、
平等＆合意〜階層＆トップダウンの線上に並ぶが、
全然真逆の平等＆トップダウンや階層＆合意という国もあったりする。
世の中、なかなか複雑に出来ていて面白い。

また、本書には「感情」軸（感情表現豊かから感情を表面に出さない）というのも出てきて、
「感情」と「見解の相違」の平面を考えた時に、
感情表現豊か＆対立〜感情出さない＆対立回避型にもちろん多くの国が並ぶが、
やっぱり逆の位置にいる国もあるわけで、なんだか不思議だよな〜。

そして、
じゃあ、それぞれの指標で異なる文化の人とどう接すればいいのか。
これらは多くの事例が載っていて、まあ、勉強になりますね。
ただ、自分が実際に実用するのはいつになることやら・・・。

また、じゃあ、複数の国の人と同時に働く場合はどうしたらいいのかとか。
いろいろと勉強になりますね。

コグニティブトラスト
アフェクティブトラスト
中国関係グアンシー

5/30のブン

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追記(2018/08/17-12:00)

何かの引用：
「
また、他の国の人が、他の国の文化を語るときもそうだと思う。
結局、自分の文化から見た他の国の文化であって、その文化の中の人とは、まったく違うように思っている可能性がある。
」

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『｢日本｣を捨てよ』
の記事はこちら(#5123)

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